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12月06日-03号

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  1. 萩市議会 2005-12-06
    12月06日-03号


    取得元: 萩市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    平成17年12月定例会                平成17年12月            萩市議会定例会会議録(第3号)                議事日程第3号         平成17年12月6日(火曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問────────────────────〇本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問────────────────────〇出席議員(82名)       1番  齋 藤 眞 治 君       3番  平 田 啓 一 君       4番  諸 岡 皓 二 君       5番  藏 貫 忠 孝 君       6番  白 石 元 紀 君       7番  塩 谷 正 人 君       8番  藤 井 郁 子 君      11番  大 谷 泰 一 君      10番  徳 倉 照 夫 君      12番  大 長   繁 君      13番  阿 部   進 君      14番  河 村 昭 正 君      15番  柴 田   勝 君      16番  岡   愛 介 君      17番  江 原 任 子 君      18番  木 村 靖 枝 君      19番  小 茅   稔 君      21番  宇田川 幸 作 君      22番  恩 村 誠 人 君      23番  橋 本 徹 也 君      24番  見 國   豊 君      25番  中 野   伸 君      27番  三 浦   実 君      28番  林   茂 樹 君      29番  大 谷 主 税 君      30番  中 村 政 孝 君      31番  金 田 忠 雄 君      32番  阿座上 和 徳 君      33番  西 島 孝 一 君      34番  丸 田 勘 次 君      35番  青 木 賢 次 君      36番  小 林 正 史 君      37番  横 山 秀 二 君      38番  横 山 潤一郎 君      39番  井 関   稔 君      41番  吉 松 利 之 君      43番  石 橋   剛 君      44番  大 田   保 君      45番  阿 部 義 美 君      46番  光 田 英 彦 君      47番  藤 原 壽 一 君      48番  西 村 生 則 君      49番  嶋 村 不二男 君      50番  杉 山 浩 司 君      51番  坪 井   豊 君      52番  波多野   勝 君      53番  森   靖 弘 君      54番  神 崎 岩 龍 君      56番  石 橋 保 弘 君      57番  岡   武 夫 君      58番  永 見 旦 衛 君      59番  内 山 喜八郎 君      60番  宮 内 欣 二 君      61番  守 永 忠 世 君      62番  内 海 基 統 君      63番  柴 田 保 央 君      66番  世 良 眞名夫 君      67番  田 中   良 君      68番  中 村 洋 一 君      69番  横 山 賢 治 君      70番  能 美   毅 君      71番  原   久 夫 君      72番  長 田 好 夫 君      73番  吉 岡   烝 君      75番  内 山 洋 一 君      76番  立 野   修 君      77番  土 山 隆 幸 君      79番  大 田 三 弘 君      80番  佐 伯   勇 君      81番  野 村   武 君      82番  藤 田 克 弘 君      83番  近 江 郁 宣 君      84番  兼 本   昇 君      85番  柳 井 松 雄 君      87番  広 兼 義 烈 君      88番  増 野 義 明 君      89番  伊 藤   勇 君      90番  清 水 基 巨 君      91番  岡 村 善 武 君      92番  小 林 広 海 君      93番  岡   政 夫 君      94番  原   光 孝 君〇欠席議員(11名)       2番  西 元   勇 君       9番  山 田 和 男 君      20番  左 野 忠 良 君      26番  高 橋 正 演 君      40番  伊 藤 勝 夫 君      42番  下 瀬   進 君      55番  椿   照 孝 君      65番  池 部 圭 一 君      74番  中 村 忠 正 君      78番  木 原 輝 智 君      86番  山 木 好 弘 君────────────────────〇説明のため出席した者 市長        野 村 興 兒 君 助役        瀧 口 治 昭 君 教育長       岩 崎   肇 君 総務部長      中 村 敏 雄 君 総合政策部長    米 倉   稔 君 地域調整部長    吉 村 秀 之 君 川上総合事務所長  神 原 司 行 君 田万川総合事務所長 美 原 喜 大 君 むつみ総合事務所長 山 本 武 生 君 須佐総合事務所長  和 田 眞 教 君 旭総合事務所長   藤 本   肇 君 福栄総合事務所長  榮 枝 幹 夫 君 市民部長      出 羽 仁 史 君 保健福祉部長    河 村 正 男 君 市民病院事務部長  中 田 祐 広 君 農林部長      白 神   崇 君 水産部長      谷 本 隆 良 君 商工観光部長    伊 藤 富 之 君 建設部長      三 原 正 光 君 上下水道部長    桑 原 榮 治 君 出納局長      山 根 道 生 君 教育次長心得    田 邊   信 君 消防本部消防長   大 崎 弘 美 君 総務部次長     松 原 純 二 君 総務部次長     山 中 伸 彦 君 総合政策部次長   湯 本 重 男 君────────────────────〇事務局出席者 事務局長      米 原 祥 三 君 総務調整課 総務調整課長    烏 田 茂 夫 君 総務調整課長補佐  大品畑 綾 子 君 調整係長      須 郷   誠 君 調整係主任     村 本 行 繁 君 議事調査課 議事調査課長    藤 岡 敏 彦 君 議事調査課主幹   奥 山   明 君 議事調査課長補佐  浜 村 祥 一 君 議事係主任     阿 部 哲 也 君 調査係主任     戸 禰 憲 尚 君────────────────────     午前10時00分開議 ○議長(坪井豊君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。──────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(坪井豊君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、30番、中村議員、62番、内海議員を指名いたします。──────────────────── △日程第2 一般質問 ○議長(坪井豊君) 次に、日程第2、これより一般質問を行います。 一般質問の通告は、30名の議員より通告があり、発言の順序は抽選により既に決定いたしております。 通告の内容を見ますと、重複した質問項目もありますので、できるだけ重複した内容については避けていただきたいと思います。 質問者におかれましては、関連質問や要望の事項は避け、通告の項目に従って、答弁を含め60分以内という申し合わせを遵守されますようお願いいたします。 また、答弁される参与の方々に申し上げますが、質問の趣旨を十分把握され、簡潔かつ明確な答弁に努められますよう要望いたします。 それでは、順次質問を行います。質問順位1番、波多野勝議員。52番、波多野議員。  〔52番 波多野勝君登壇〕 ◆52番(波多野勝君) おはようございます。今日は1番が当たりまして、大変幸運に思っております。今まで、ラストというのは四、五回ありましたけど、1番は初めてでございますので、喜んで頑張ってやります。よろしくお願いいたします。至誠会の波多野勝でございます。それでは通告に従いまして、質問をさせていただきます。 萩市の観光の現状と対策について。平成17年、萩市を訪れた観光客数は、昨年に比べて落ち込みがひどく、秋になって、ようやく少し戻してきたと伺っております。 萩市の基幹産業である、観光が悪いと、萩市の経済に大きく影響してまいります。低迷している理由として、国内経済の不況のほか、海外への観光客の流出や、国内の他のアミューズメントパーク及び、他地域の国内観光との競合、観光客自身のニーズの変化、少人数化、多様化に、萩市の観光業が対応しきれていないことによるものと推察されます。 しかし、その影響がまち全体の景気に影響を及ぼすとなるならば、今一度、萩市の観光のあり方について、検討する必要があると思われます。 日本交通公社旅行者動向2004からの分析結果を引用いたしますと、あらかじめ予定された旅行の30のタイプから、行ってみたい旅行タイプをすべて選択させ、答えさせたところ、複数回答で2003年調査であります、この上位10位までに入った旅行タイプは、1位が温泉旅行、約54%、2位グルメ旅行、約43%、3位周遊観光(自然)、約40%、4位テーマパーク観光、約40%、5位周遊観光(歴史文化)、約38%、6位海浜リゾート旅行、約33%、7位仲の良い友人とのおしゃべり旅行、約32%、8位和風旅館宿泊、約24%、9位高原リゾート旅行、約24%、10位ショッピング旅行、約22%となっています。 さらに、性別、年代別の分析結果によりますと、20代30代では、男女ともに、テーマパーク観光が1位に選ばれているのが現状であります。また、50代60代では、周遊観光(自然)、周遊観光(歴史文化)の人気が高くなっています。温泉旅行は、40代以上の熟年層では、男女ともに1位であり、20代30代でも、男女ともに上位3位以内と、人気の高い旅行となっています。グルメ旅行は、女性のいずれの年齢層においても、3位以内となっています。 萩市の観光資源として、温泉、自然、歴史文化と数々の資産を有しており、旅行者動向の人気ニーズを十分持ち合わせていると考えます。しかしながら、現実として、観光客の減少に歯止めはかからず、低迷が続いています。 萩市観光戦略会議が打ち出した、萩市観光戦略5カ年計画を拝見させていただきました。大変すばらしい内容でした。観光戦略コンセプトとして、萩まちじゅう博物館で体感する、ゆったりじっくり観光。 萩市は、町並みが古く、江戸時代の古地図が、今でも十分使えるほどに残されています。まちじゅうが、近世都市遺産を見ることができる博物館と言えるでしょう。そこには、自然と歴史に培われた、暮らしの知恵とわざがあり、都会で失われた人情が今でも息づいています。生きがいが実感できる空間と時間があります。そして、ほっとしながらも、21世紀に求められている生活に出会えますとあります。 この地を訪れた旅人は、このまちで、優しい人たちと出会い、いやされ、思い出の地として、深く心に刻まれることを求めていると思います。他の観光地にはない、もてなしの心を持ってお迎えするべきではないでしょうか。 もちろん、産業としての利潤の追求も必要でしょう。ただ、それ以上に、萩の心を、萩を心のふるさととして思い出してくれる、また、萩に戻りたいと考えてくれるリピーターを育てることを第一義にすることが、肝要かと思われます。観光はソフトウエアのない、ハードウエアのみでは成り立たないことは言うまでもありません。 他の地域からの訪問者である観光客は、地域全体の温かい受け入れこそが、感動と喜び、満足を得る源となるでしょう。市民挙げてのもてなしの心、ホスピタリティこそが、何よりも魅力になると思います。 したがって、行政、業界、市民による、総ぐるみの取り組みが不可欠であると思います。しかし、それぞれの役割分担を明確にして、それぞれが何をすべきかを自覚し、取り組むことが大切であると考えます。 そのためにも、萩観光総合プロデューサー的な人が必要と思われますが、いかがでしょうか。所見をお尋ねいたします。 萩市は、市の名前が全国にも稀な花の名前をいただいています。江戸時代、春は桜の花見、秋は萩の花見が江戸文化と深く結ばれていました。現在でも、秋の萩の花見がすたれていますが、花をめでる心は、昔も今も同じです。 近年、日本は花ブームです。花は人の心をいやす力を持っています。ストレスが多い今の世の中の人々は、花に安らぎを求めています。 そこで、市の名前でもあり、秋の風物詩でもある萩の花を、萩市の観光の資源として活用するのはいかがでしょうか。冬には椿の花、春は桜の花、夏は紫陽花の花、秋は萩の花というように、1年中、花の咲き誇るまちのイメージづくりを御提案申し上げたいと思います。 まちづくりの一環として、花咲くまちの市民運動を展開したらと思います。例えば、萩の花の種を、市民に配布してみてはいかがでしょうか。次の段階として、2カ月に1度くらいの割合で、他の花の苗を市民に配布するのも一案です。 市民の皆さんに、自分の身近にある空き地に、花の種をまいていただき、他地域から来られる観光客の目を楽しませるとともに、自分たちの生活に潤いと安らぎを持たせることと思います。 萩市としては、博物館から北の総門通り、萩八景の船から見える場所の河川沿いに花を植えてはいかがでしょうか。 次に温泉についてお伺いいたします。 平成16年度、萩越ヶ浜地区に、萩市が掘った温泉を初め、他のホテルさんが自前で掘られた温泉を総称して、萩温泉、萩温泉郷と呼ばれていますが、温泉に対する観光客の反応はいかがでしょうか。 最初に述べた、旅行者動向の調査にありますように、温泉旅行は、年代、男女の別を問わず高い支持を得ています。ところが、萩市のイメージと温泉のイメージがうまく一致していないよう見受けられます。 これは、全国に対する、萩市にも温泉が存在することを、積極的にアピールすることが必要と思われます。例えば、萩市温泉祭りの開催はいかがでしょうか。 次に観光客に人気の高いグルメ対策です。 萩市は新鮮な魚介類や野菜が豊富に取れるばかりでなく、見蘭牛を初めとする無角和牛の産地として全国に有名です。 去る11月20日、神奈川県横浜市で開催された、第25回全国豊かな海づくり大会において、山口はぎ・あまだい連合会が、水産庁長官賞を受賞いたしました。天皇、皇后両陛下の御臨席を賜り、全国にその名を広めたことは、記憶に新しいところであります。 これだけの食材の産地にもかかわらず、観光とのリンクがうまくいっているでしょうか。旅行先で食べたおいしい料理は、景色にも増して、人の心に残ります。なぜならなら、料理は提供する人の心がこもっているからだと思います。あのおいしい料理を食べに、また萩市に帰りたいという気持ちが、観光客のリピーターを生む大事な要素と考えます。 現在、各地で地産地消が叫ばれて久しくなりますが、萩市が誇る数々の食材は、果たしてその責をまっとうしていると言えるでしょうか。萩市に訪れて帰られていく観光客のうち、何人が萩市の食に満足されているのでしょうか。 現在、やまぐち食彩店とした認定店制度があり、県下79店の認定店のうち、17店が萩市内のお店です。萩焼等の地元工芸品を積極的に利用し、観光地にふさわしい雰囲気の店づくりを目指すとなっています。 その認定店を初め、萩市内の各飲食店さんが、お互いに切磋琢磨し、萩市全体の食のレベルアップを行うことで、地元の食材を、記憶に残る料理へと昇華させていくことが大事だと思います。お互いに持ち寄った創作料理の勉強会や、食のコンテストなども有効だと思います。 以上述べさせていただいた内容は、私が観光客の誘致に必要な、最低限の条件と提案を挙げたものに過ぎません。観光に訪れた旅行者の方々が、萩を忘れない旅の地として、記憶にとどめていただくために必要と思われるものを列挙しただけのことです。 もちろんその根底には、もてなしの心がなくてはならいのは、言うまでもありません。他の有名観光地は、普通のこととして行っていることが、なぜこの萩市でできないのでしょうか。必ず実現できるはずであります。 次に、萩の御成道の整備が挙げられます。萩の御成道を再生する会を初め、田町の商店街が中心メンバーとなって創設した萩劇場等、まちの雰囲気に合った施設が、まちの活性化につながり、ひいては観光客へのアピールにつながっていくものと思います。 観光地の表示や、サインの整備の充実を行っていただきたいと思います。周囲の雰囲気に合わせた標識やサインの整備、外国からのお客様への言語表示等、現実に即した対応をお願いいたします。 また、はぎ博物館の近くに復元された、北の総門への案内標識が全くありません。文化財として整備した立派な門が、今の状態では、道路から引っ込んでいるせいもあり、観光客や外来者にわかりにくくなっています。北の総門に門番も復活されており、周囲に配慮したサインを整備すれば、1億円かけた門が生き、観光に役立つと思います。 また、博物館の周囲の電柱の埋設は工事中で、大変喜ばしいことでありますが、北の総門の周囲と博物館から、田町商店街に至る御成道も、費用がかかるのはわかりますが、優先的に埋設されることを検討してもらいたいと思います。 次に、12月1日の新聞に載っていましたが、山口大学と旅行代理店とで、シニアサマーカレッジを開講するとあり、団塊世代が2007年から大量に定年退職するのを見据えた新事業で、夏休み期間を利用して、学習意欲の高い退職者らを全国各地から受け入れ、計40時間の講義を受けてもらう取り組みをするそうであります。2週間山口にちなんだ歴史、文化、産業、経済を学ぶとのことであります。 全国から募集して、50歳以上のシニア300人を集めると報道されていましたが、アメリカでは盛んな事業であり、今から日本ではどんどんふえていくと思います。この事業も、萩にふさわしいもので、ぜひ萩市でも企画すべきと考えます。 次に、将来的ではありますが、外国人観光客の誘致対策もすべきと考えます。 21世紀は人類の大交流時代で、2000年の全世界の国際観光旅行者数は、6億9,900万人で、2020年には16億人になると出ています。受け入れ準備をしておけば、欧米を初め、特にアジア各地から、気軽に遊びに来てくれる時代となりつつあります。 特にアジアの中でも、注目されるのが中国です。2004年度の海外旅行者数が、2,885万人となっています。旅行先は、香港、マカオ、その次が日本で3番目です。WTO、世界観光機関の予測では、中国は2020年には、海外旅行者が1億人になるとなっています。 外国人は、その土地に代々伝えられているまち並み建造物、伝統工芸、伝統芸能、郷土料理などに興味を持つと言われています。萩は比較的条件に合っており、必ずそういう時代が来ると思っています。 最後にまとめとして考えたことを述べさていただきます。 今からは、熟年こそがターゲットだと思います。熟年が求めるものは、散歩であります。散歩をして、まち全体の雰囲気から、その土地の文化や歴史を味わおうとするものであります。 散歩して、楽しくない観光地などありえないですし、散歩させる行動を持たない観光地はいずれ滅びる。さらに滞在して、ここに来て良かったと、訪問者に言わせるような環境をつくるべきだと思います。いろいろ述べましたが、市長の所見をお尋ねいたします。 次に、地場産業の振興と企業誘致について。 この課題については、平成6年の12月の議会、17年の6月議会でも一般質問していますので、趣旨はおわかりと思いますが、人口減少を防ぐ雇用の場の創出、地域の活性化、消費の拡大、景気向上等、いろんなメリットがあるわけであります。 新萩市にあって、旧むつみ村に11月29日に株式会社日本技術開発センターの進出が決まったことは大変喜ばしいことであります。 また、12月3日の新聞に、美東町真名の産業団地に廃油再生業者が進出するとありました。この産業団地は、民間の工業団地で、1996年度に売却を始めて、8社目の進出で、総面積の約6割が分譲が決まったとのことであります。 萩地方の景気はあまりよくありませんが、都会の景気が上向いている今日、産業団地を整備して、本気で企業誘致をすべきではないかと思うところであります。 アクセスが悪く、企業誘致は難しいと言われた萩市においても、旧萩市に株式会社山口部品株式会社山城精機株式会社鶴惣工場、川上地区に株式会社アルミネ株式会社松本屋食品、田万川地区に株式会社ブルーウエイ・アパレル有限会社江崎ファンデーション有限会社データロジック、むつみ地区に有限会社嶋村化成、林鉄工所、株式会社日本技術開発センター株式会社ブルーウエイ・アパレル、旭地区に株式会社藤本工業有限会社森板金製作所、福栄地区に株式会社メリッタ、山口県森林組合連合会共販所中国電力発電所株式会社ジェムカ株式会社波多野産業などが進出しています。中には萩市からの企業もありますけれど、このような実態を見ますと、まだまだ続くと考えられます。大規模なものは難しいと思われるので、従業員が50人から100人程度の企業がたくさん集まればと思います。 島根県大田市においては、企業振興アドバイザー制度があり、新製品、新技術開発、販路の開拓、新分野進出など、事業の発展段階に応じて助言指導を行っております。 アドバイザーには大田市出身で、現在、関西、関東において企業等の経営者または役員として活躍中で、ふるさとの産業振興に積極的に協力いただいている方にお願いしているそうであります。市長は常々、萩からすばらしい人材が出ていると言われますので、萩市にもそのような制度をつくるべきだと思います。 今言った制度と関連があるかもしれませんが、市長が東京、大阪、福岡に出向いて、地元の出身事業家や経営者と意見交換をする、まちづくり推進懇話会が始められたと聞いておりますが、その内容と成果、すぐに出るとは思いませんけれども、についてお尋ねいたします。 私の仲間の一人が、県知事に宛てて、山口県の産業政策、萩市への企業団地への協力等の手紙を出し、山口県商工労働部企業立地推進室長から返事が返ってきたので、披露いたします。 企業誘致は、雇用の場の創出、地域の活性化を図るため、多大な効果があると考えております。 このため県では、観光環境産業マルチパーク構想推進強化事業や、外資系企業誘致推進事業等、他県に先駆けた取り組みを推進するとともに、企業立地促進補助金等の優遇制度や、ホームページ、経済誌等を活用した、戦略的な企業誘致ピーアール活動を実施し、企業誘致に積極的に取り組んでいるところです。中でも、ピーアール活動については、特に東京、名古屋、大阪を中心とした大都市圏を対象に、経済誌、日本経済新聞や経済専門誌、日経ジャーナル等へ広告を掲載し、本件の特性や有利性をピーアールするとともに、ダイレクトメールや、テレマーケティングによるアンケート調査を実施し、企業ニーズの把握にも努めてきたところです。 また、企業誘致説明会については、平成11年までには、首都圏のセミナー開催ビジネスショーへの参加により、実施してきたところですが、平成12年度から経済状況が海外進出の活性化等を背景に、効果的効率的な取り組みとするため、直接企業折衝を重点戦略として実施することとし、東京事務所、大阪事務所の誘致担当職員を中心に、企業訪問を行っております。特に本年度は、東京事務所の担当職員の増員を図るなど、一層の誘致活動に取り組んでいるところです。 さて、御提言にありましたように、優良企業の立地を促進するためには、その受け皿となる産業団地の整備が重要であることから、地元市長の熱意と要請に基づき、県と市が一体となって、産業団地を整備してきたところですが、近年の進出企業の団地取得に対するニーズ等も踏まえ、オーダーメード方式を取り入れるなど、企業団地の整備手法についても、創意工夫をこらしているところであります。 今後とも地元市長の意向を尊重しながら、一層の連携を図り、企業誘致活動に取り組んでいきたいと考えております。とのことであります。 県も企業誘致に力を入れており、県の協力のもと、萩市も本気で誘致活動をしていくべきと考えます。市長の御所見をお尋ねいたします。 以上で、1回目の質問を終わります。 ○議長(坪井豊君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) ただいま波多野議員から、萩市の基幹産業、観光の問題、そして、地場産業の振興と企業誘致という観点から、具体的な御提案も含めまして、るる御説明をいただいたわけであります。 まず最初の、観光の関係であります。今議員、御指摘ございましたように、実は本年に入りまして、特に春の当初、3月はともかくとしまして、後若干の落ち込みがございました。9月いっぱい、かなり実は、対前年に比べまして、観光客の入りが少ないんではないかということで、懸念がございました。 実は県内の観光地、ほぼ同じような状況でございます。あるいは、全国の観光地についても、中部地域を除きまして、かなりテーマパーク以外、非常に、今御指摘ございましたような、言うなれば、特別な事業展開をしていらっしゃるところ以外は、かなりの落ち込みがございます。 これは一つは、3月25日から9月25日まで開かれました愛知万博。当初実は1,500万の入場予定だったんでありますが、これが実に2,200万人入った。萩からも多くの方が行かれてますけれども。当初観光予定していたものを、キャンセルして愛知万博に。特に、夏から最終に至りますまで、6、7、8、9。これは大変な量、多くの送客が各地から行われました。このあたりの影響をかなり全国の観光地が受けてしまった。とにかく2,200万というのは、凄い数字なんですね。 そういうようなこともございまして、私ども、終わった途端に、萩の観光客がふえてまいりました。10月、11月で、これで前半の減った分の補いがつくかっていうところが、計数の評価になっておるわけでありますけれども。 したがいまして、今回は、かなり日本の経済も実は上昇傾向にある。特に御承知のとおり、株価も相当上昇がございまして、資産効果による観光増というのも、かなりささやかれております。そういう中で、波多野議員、いろいろ御指摘ございましたが、萩の魅力といいますか、観光の対応がしきれてないからということでは、私は決してないと思います。やはり、観光というのは、一時的に訪れる客が減った、ふえた、あるいは宿泊客の増減。このあたりはそれぞれ、常々そういったものをウォッチしていかなければならないわけですが、やはり中長期でしっかり観光についての基本的な考え方をですね、ちゃんと打ち立てていくことだろう。短期的な上下、いろんな意味で影響がございますから、そういった意味で、今具体的な御提案いただいたそれぞれの事々、まさに観光の基本にかかわる話でありますので、そういった意味から観光戦略5カ年計画というものをしっかり打ち立て、萩にしかないもの、萩にしかない宝物、これは例えば温泉一つとりましても、温泉だけで比較しましたら、さらにまさるものはいくらでもあるわけであります。グルメ、それ一つとりましても、素材がいくらでもあるから、もう少し頑張るというのは必要でありますけれど、今の時点でこれを比較しますと、これはなかなか。 しかし、総合的に萩しかないもの、近世の都市遺産。点と線やなくて、面でですね江戸時代が残ってるまち。江戸時代の地図がそのまま使えるまち。まちじゅう博物館だ。これは、萩しかないんです。全国どこ探しても、萩しかない。こういったものを、今まで私ども、プレゼンテーション、ピーアールや宣伝が下手くそでありましたから、なかなかそういったことも訴える力を持たなかったわけでありますが。 そしてその中に、明治維新を含めた日本の近代にいろいろ努力をした人たちの、一つの大きなストーリーがある。こう言ってしまえば、何か抽象的でわけのわからない話かもしれません。今、長州ファイブという具体的なものの売り出しを始めております。これは、萩物語のブックレットだけではなくて、何とか少し、これをですね、日本の若い皆さん、特に子供たちの一つの大きな指標と言いますか、一つのシンボルにならないかという思いであります。今、下関の前田海産っていう会社が中心となって、映画化をされようとしていますが、この10日に、すべてのスタッフがそろって、いよいよ萩でロケが始まります。 こういった、ストーリー一つとりましても、こういったものを大事にしていくということをですね、萩の観光アップ、そして、議員御指摘のように、そこにはもてなしがあり、あるいは食がある。いろんなものが絡みあって観光としての要素を成している。そういうふうな思いであります。 今まで何度も申しました、萩の観光の大きな特色というもの、それぞれを今議員が総括をしていろんな角度からおっしゃったわけですけども、そういったものを一つずつ、今まさに実行している。こういうふうに御理解をいただければと思うわけであります。 それぞれ各論につきましては、今まさに観光の基本コンセプトということでございます。それから、2番目には、ホスピタリティという話で、観光総合プロデューサーというような御提言もいただいたわけであります。 もてなしということ一つとりましても、私が市長になったころ、この議論をいたしますと、観光というのは、観光事業者、旅館、ホテルがもうかるんだから、あれらがやればいいんじゃないか。俺たちは関係ない。あれは、利益を得るものがしっかりやればいいんだ、とこういう話でありました。今はそういう問題を議論いたしましても、そういうことをおっしゃる方、恐らく一人もいらっしゃいません。それだけ、観光というものについては、市民の認識が高まったとこういうふうに思っております。 したがいまして、ホスピタリティ一つとりましても、萩おもてなし大賞、これはケーブルテレビの皆さんが始められたんでありますが、そのおもてなし大賞ということで、毎年毎年、そういったことをつくり出しました。そして、おもてなしについての専門家の講演を聞く。これも回を重ねてまいりました。今、おもてなし大賞を受賞される方、いろいろ内容が紹介されておりますけれども、そういったようなことも一つずつ、市民の皆さんにその意識を高めるという意味で、いろんな意味で浸透していると思っているわけであります。 そういった意味で、観光の総合的なプロデューサー、そういったものも、確かにおっしゃるように、やっぱり観光というものは一つの事業でありますから、事業がそれぞれまちまち行われておれば、これはなかなかいい。総合的な一つの取りまとめを行う立場、これは実は観光協会、あるいは観光課、私どもですね、商工観光部、そういったものが話し合いながら、総合プロデュースをやってきたわけで、私自身も、観光協会の会長をやってきておりました。そして、行政の代表という立場で、そういった総合的なプロデュースの役割を担ってきたつもりでありますが、今後、専門家も含めて、そういったプロデュースの機能を高めていくというのは、必要性があるということは、議員御指摘のとおりであります。どういう形かともかくといたしまして、一つの御提案と思います。今後具体的に考えていきたいと思うわけであります。 そして、4番目に、この萩の名前が花の名前だ。少し、花というものについて、大きなテーマとして、観光に役立ててはどうか。まさに今まで、最近この10年、花がテーマになって、萩の観光をずっとやってきたつもりであります。 一つは椿というもの。虎ヶ崎の椿の群生林。これを、今のように約30万人近い人たちが見に来られるようになった。それは、渡邉武という方が、あそこの椿を発見されまして、それに対して、当時菊屋市長に要請をされ、あそこの開発が始まったわけであります。 今、椿まつり一つとりましても、地場のお祭りではなくて、観光客のための、そういった観点での祭りにしよう。そういったことで、今一月間ずっと土日をやっておるわけであります。この運送の仕方、交通手段がちょっと問題があるというのは、議会でも御指摘をいただいておりますが、いろんな意味で一つの大きな成果を得つつあります。 例えば、萩との関係で言いますと、春はこの椿。椿は木へんに春と書きます。春であります。夏、これは夏みかん。これは夏です。秋はくさかんむりに秋で萩でありまして、冬と言われると絶句しますけれども、木へんに冬で柊があるかと言うとないんでありますけれど、しかし、冬の花もたくさんあります。四季折々に今おっしゃった以外にも、例えばつつじまつり、梅、こういうこともやっております。そして、夏みかん。夏みかんまつりで、花を愛でているわけであります。そのほか、ちょうど10月のシーズンはツワブキであります。ある旅館、ホテルでは、10万本のツワブキをですね、見せていらっしゃいます。ここを訪れる方に10万本のツワブキ、これは大変なものであります。市役所の前にもですね、まさに今盛り、少し時期は過ぎてしまいましたけども、ツワブキのあの黄色い花があります。これは、あまり他の地区にはないんですね。いろんな意味で、それぞれの地区の、そして合併いたしまして、例えば、むつみのひまわり。これは大変なものであります。この田万川の例の果樹園の桃の花。こういったもの、すばらしいものであります。花ではありませんけれども、秋の紅葉は、長門峡の大変すばらしいもみじっていうのは、これは、今回も相当実は、対前年で観光客はふえているとこのように聞いております。 いろんな意味でこの花、議員が御指摘のように花を大いに、花いっぱい運動、こういったようなものはどうかというかという話でありますが、実は、萩が国体を引き受けましたときに、花いっぱい運動起こりまして、それ以来ずっと伝統として、花いっぱいコンクール、春と秋にやっているわけであります。これは、それぞれ個人、団体、あるいは小中学校が皆参加をいただいておりまして、大変なレベルになっております。今、花の苗を提供してるわけですが、マリーゴールドとかサルビアとかいろんな苗でございます。今6,000本を、無料じゃなくて、有料で提供しております。6,000本であります。運動を始めたときの、10年前の大体3倍になっております。市民の皆さん、大いにですね、そういった意味で花で萩をきれいにしよう、こういったことで努力をいただいているわけであります。いろんな方が来られます。専門の方も来られますけれども、外から萩に入ったときに、花の種類の多さ、そして市民の皆さんの意識の高さ、こういったものは高く評価をいただいております。 恐らく議員は、さらに一層高めていこう、とこういう御提案だろうと思いますが、そういうことで、花と緑の推進室、花と緑の担当者もちゃんとおいて、花と緑の推進の計画もしっかり打ち立てているわけであります。 私どもは、大きな庭園とかパークとか、花のパークを持っておりませんけれど、まち中が花いっぱいとこういったことで、それぞれ市民の皆さんが頑張っていただいているわけであります。 そういったようなことを、引き続き力強く推進していきたい。市民の皆さんのまだいろんな意味での支援をしていきたい。こう思うわけであります。 次にお話がございましたのは、温泉でございます。温泉も、今お話がございましたように、温泉祭りとかいろんな形で、少しプレーアップしろとこういうお話であります。 今時点で、萩の温泉は、みずから泉源を持つ旅館施設等が実はふえまして、4カ所。そして、田万川の、あるいは川上温泉の、こういったところで、いろいろ努力をいただいておるわけでありますけれども、配湯、湯を配っているところについては、これは8施設ございまして、計14施設あるわけであります。新しく泉源を持ってですね、事業を始められた方も、実は1施設ふえたわけでございます。 しかし、私ども、まだ始まったばかりでして、いよいよ温泉と言いますのは、どちらかというと、冬場でございまして、今からまさに真価が問われる。 昨年は春からスタートいたしまして、そして、そのあたりの評価は、温泉のあるところ随分お客さんに喜んでいただいている。このように、それぞれの施設の皆さん、おっしゃっていただいておりますが、いよいよ、この12月、1月、2月、3月。これが、初めて温泉郷として揃うわけであります。今から、どういうふうな形で、来られる方々に評価をいただけるかとこういう話かと思います。 いずれにいたしましても、今まで、萩温泉、あるいは温泉郷という形のプレゼンテーションといいますか、ピーアールがまだ十分行き届いてない面もありますので、そういったことに力を入れていきたいと思います。 温泉まつりとするかどうか。とにかく、萩の地には温泉があるということを、まだまだ知られてない方、たくさんありますので、そういった意味でのピーアールを努力していきたい、こういうふうに思っているところであります。 それから、その次に、食でございます。食については、今議員から非常に、他地の例も引きながら、これは観光にとって非常に大事なことだとこういうことでありまして、しかも萩の場合は、食の素材が他地にはない、海の幸、山の幸が大変優れているわけでありますから、そういった意味で、これはしっかり今から用意をする必要がある。 しかし、今すでに食彩店ということで御紹介ありました、食彩店のみならず、例えば、旬の地さかなの定番料理、こういったことの水産の関係者の方々が、実は大変努力をいただきまして、この間も盛大に行われています。大体この秋、4シーズンの定番料理、こういったものが完成いたしました。そういった、祭典。これもまた萩の食の祭典。 これは民間主導でございますが、味めぐり、こういったことも実は観光協会の方でも企画をされております。今、旬の魚。それぞれのホテル、旅館の料理長の皆さんが参加をいただきまして、そういった意味で大変すばらしい料理をお見せいただいております。 そしてまた、11月10日には、今度は萩の食彩フォーラム、これは山の幸の方であります。これも26種類の郷土料理、こういったものが出されました。生産者や観光の関係者やマスメディアの皆さんにも、試食をいただいております。 海の幸、山の幸、こういったものが、毎年それぞれの時期に、今議員がおっしゃったようなことを、萩はやっておるわけです。今までなかったことを、ずっと、漁業関係者、水産関係者の皆さんの御協力と、JA初めですね、いろんな農業関係、県の関係の皆さんも含めてですね、大変御努力をいただいております。そして何よりも、料理長が参加をいただいているということ。そういようなことを今から繰り返していけば、随分、実は最近も、旅館、ホテルの料理が変わりつつあるという評価をいただいております。 まだまだ努力がいるところもあるかもしれませんが、そういった意味で萩の地元の食材を生かした食というものが、今変わりつつある、こういうふうに私自身思っております。ぜひまたそういった場合には、議員も御参加賜りまして、その客観的に評価をいただきたい。こういうふうに思うわけであります。 それから、御成道の話でございまして、呉服町を中心に言いますと、御成道についてボランティアの皆さんが大変努力をされております。先般は、萩・竹灯路物語っていいますか、竹の灯篭、こういったものも用意されました。 今そういう中で、民間努力、こういったものについて、地中化の問題、あるいはサインの問題、看板でありますけれど、そういったものについてお尋ねがございました。 この御成道については、そういういろんな御努力がありますし、外堀の修復っていいますか、復元をやっておりまして、このあたりが全部用意、完成いたします。一つの大きな観光ルートと申しますか、動線が出来上がります。そういったときに備えて、いろんな事業も展開してるわけであります。前回の定例会におきましても、呉服町の角っこのNHKのアンテナの移設ができないかと、こういう御指摘もいただいているところであります。 今、お話がございました、地中化の問題でありますが、現時点でも、浜崎の地中化、堀内のそれぞれの地区の地中化をやっております。なかなか補助と抱き合わせでないと、この事業はなかなかできないものでありまして、史跡のありますところの地中化も、急がなければならないわけでありますけれども、それぞれ今順番をつけて、要するに助成の可能性のあるところからということで、1メートル地中化をやりますと、大変な、何百万もの予算を伴いますので、そういったようなことで、計画を立ててやっていこうとしているわけであります。ぜひ御理解を賜りますように、よろしくお願いいたします。 そして、御成道は最終的には、田町の筋になるわけであります。田町の商店街のあり方。これも、観光客に来てもらえるような商店街を再構築しようと、こういうことで、議会にも関係予算を、いろいろ今までもお願いしてきたわけであります。どうぞ御理解を賜りますように、よろしくお願いをしたいと思います。 そして、サイン。北の総門に行くサインがない。標識がないっていうことでありますが、看板がないっていうことでありますが。 これは、17年度予算の運用で手当をすることになっておりますので、年度末までには、しっかりとサインをですね、もちろん説明板は既に出来上がっておりますけれども、ちゃんと北の総門には、土曜日曜には門番が出られるわけでありますから、サインをしっかり用意をしようとこういうことであります。よろしくお願いをしたいと思います。 それから、山口大学のシニアサマーカレッジということであります。これは議員が御指摘ございましたように、萩が目指すべき一つの究極の課題だろうというふうに思っております。 これこそが、萩の観光の一番、ある意味では萩の特色を生かしたことだろうと思います。見事にですね、山口大学の方でですね、見事にこういうふうな企画が行われましたが、恐らくこれとも連携できるんではないかと思われます。まだ接触をしておりません。 実はこの日曜日の午前中に、私、二つの団体の講師を務めました。萩の観光と歴史についてお話をいたしました。一つは、志ネットワーク、松下政経塾の第1期生の方が主催いたしますところのネットワーク。毎年、実はこの時期にですね、萩に来られて、歴史観光と研修をやられるんですね。もう一つのグループは、フォーラム21という、これは東京の一部上場の法人の、大体部長の若手クラスと、官庁の若手課長約50人、これも実は最近毎回来られます。 これも、萩を見ずして語り得ないと。今の現代のこれからのあり方。後者のフォーラム21は、必ず明倫小学校の松陰先生の朗唱を見学されます。これは大変感激をされます。学校の方には大変負担をかけるんでありますが、これを見て、若い経済人がどういう反応を示すか。こういうことをやってる学校が日本にまだあるんですか。というぐらいな感激を持って帰られます。 それからもう一つは、入ったときにげた箱に靴がちゃんとそろってるんですね。東京ではそんなところ見たこともない。そういったしつけができている。そして、入ったときに子供たちに出会うと、そこでおはようってみんな声をかけてくる。東京では知らないおじさんには声をかけない。絶対に声をかけてはこない。こういう話でありますから、そういうようなことも含めてですね、今議員御指摘のございましたように、ここでいろんな研修枠、今のはシニアの話であります。シニアの話ってことでありますけれども、同時に若い人もですね、今から時代を担う若い皆さんにも、この萩を見てもらう。そして研修をしていただく。そういったことが、一つの萩の特色ある観光のあり方。本来の観光とともにですね、そういったことも付加できるんではなかろうかと。議員御指摘のとおりであります。また、いい具体的な提案でもありましたら、よろしくお願いしたいと思います。 もう一つ忘れておりましたが、外国人の観光の話であります。中国が大変豊かな国になりつつあって、海外に観光に来る人が、わっと出ようとしております。私どもも何とか、中国観光、あるいは韓国からの観光客、こういったことも想定をし、アジアを対象とした観光も、今後将来の課題だと思っておりますが、ちょっとまだ、具体的にはですね、案を持ち合わせておりません。今から検討をするわけであります。ただ今まで、ずっと海外からの観光客の受け入れをやっておりますが、今までは、クリッパーオデッセイという、アメリカの大学の同窓会と提携をいたしました。同窓生が中心になりまして参りますクリッパーオデッセイ、大体年6回、7回、上陸いたします。これは、来年も大体同じような企画が行われていますが、それに加わりまして、スピリットオセアニスという新しい船。大体クリッパーオデッセイと同じような規模の船でありますが、この春、秋、合わせまして10回近く、この萩に上陸する計画になっております。これもJTBの企画でありますが、これは大学とは関係なくて、米国の一般の観光客。いずれも共通しておりますのは、釜山から、海外から直接萩に入る。萩は、いわば国際貿易港でありますから、税関がある。入国管理。これが、実は危機に瀕しているんであります。こういう形で機能しようとしているんであります。ぜひ、こういったものを計画していきたい。萩の経済界におかれましても、貿易港が存続するようにお願いをしてるわけであります。 そして加えて、マリーナのところの、岸壁に係留ができるようにとこういったことで、要請してまいりました。クリッパーオデッセイも荒波のときには、上陸できないわけであります。あるいは、上陸したものが帰れなくなる。こういった危惧もございましたが、少なくとも5,000トン級クラスのものは、ここに係留ができる、とこういうことになりましたので、新しい道が開けたとこういうふうに思います。 海外については、まだ欧米の観光を中心に考えておりまして、アメリカや欧州におきますアジア観光の本を見ますと、萩のページのウエートは、松江や他の地区に比べて圧倒的に萩のページ数が多い。これは、いかに萩観光についての欧米人の関心が強いかということを示しているわけでありまして、このあたり見ますと、我々も決して萩の観光は捨てたもんじゃない、まだまだピーアールが下手くそ、プレゼンテーションの下手くそ、とこういったものがある。何とかこのあたりを頑張っていかなければいけないと思います。それは、議員が御指摘ございましたいろんな点。そういったものの事々を一つずつ改善していくことだろうというふうに思います。具体的な御提案をいただきましたこと、できること、できないことございますけれども、頑張ってまいりたいと思います。 先ほど、花いっぱいで、花の苗を6,000本と言いましたけど、実は6万6,000本でした。一桁間違えておりました。すみません。 それから2番目に、経済の地場産業の振興と企業誘致ということで、お話をいただいたわけであります。これは、6月定例におきましても議員から具体的な提案も含めてお話をいただきました。 今回は、一つは、他地区でそれぞれの展開をされてる、例えば、大田市で行われております企業振興アドバイザー。こういったものも、具体的に萩市では、導入できないかという御提案でございました。 今、質問の中で付言をされましたけれども、実はこの秋に、東京、大阪、福岡、各地におきまして、萩市の出身の方にお集まりいただきまして、特にみずから事業を経営されている、あるいは、そういった産業についてノウハウをお持ちの方にお集まりをいただきました。あんまり多いと議論になりませんので、大体10人ということを原則といたしました。東京、大阪12人。福岡10人。いろいろ萩の、まさに議員が問題意識を持ってる観点でお話し合いをさせていただきました。これは、いずれにいたしましても、第2回をやりまして、それぞれ参加をいただきました方々に、レポートを出していただく。具体的な提案は実行できるものは直ちにやる。こういう覚悟でおります。 これは、まさにおっしゃった、企業振興アドバイザーには至りませんが、そういった素地をつくっているというふうに御理解いただきたいと思います。 この萩地域、決してこの旧萩だけではなくて、田万川、あるいは須佐、各地域ですね、むつみ、6地域からも含めてですね、多くの皆さんが東京、大阪、福岡で大活躍をされてる。大事業を経営されてる方もいらっしゃって、ソフト事業の展開をされてる方、こういった方々の知恵も力も借りたい。共通しておっしゃるのは、ふるさとに対する大変熱い思いであります。何か役に立ちたい、こういうことをみずからおっしゃるわけでありますから、そういうお力を借りていきたいと思いますので、今お話がありました、できればそういったアドバイザーのような形になっていただければ一番いい、とこういうふうに思います。 そういうようなことで、外の力も借りていこう、もう一つは、県も今いろんな形で企業誘致、産業振興に大変力を入れておられます。そういった具体的な話でありましたように、環境産業マルチパーク構想推進強化事業とか、外資系の企業誘致推進事業。外資系の企業でさえも誘致をしようとこういう話でありますから、かなり大胆な発想になっております。 こういうふうな、県のいろんな努力もありますし、私どもも新しく商工観光部っていうのをつけまして、そこで、そういう折衝にも当たっているところであります。 ちょっと話が前後いたしますが、今回タウンミーティングでもずっとお話をいたしました。今萩の人口状況は、大変苦しい状況にある。要するに若い皆さんが、どんどん減っておりまして、日本全国人口減少になるという以上に、萩の場合は人口構成が、若い皆さんが非常に少なく、高齢者のウエートが非常に高い、逆ピラミッド人口構造を持っておる。これは今からどうしていくのかということでありまして、そういう中で、ひとつ、高校卒業した時点で、若い人がこの地を去っていく。進学や就職で去っていく。この問題をどう考えるか。だから、一つはやはり、雇用吸収力を高めていくことが必要であるということであります。その点については、全く議員と同じ考えであります。 我々も少し状況が変わってきた。一つは、今までは企業誘致については、この三方を山に囲まれた非常に狭いこの土地。しかも土地の地価が非常に高い。山口の中心街とほとんど変わらないような高さであります。このような土地の事情等もありますし、交通の機関の話もいろいろ言いました。しかし合併いたしまして、広大な面積を持つ。これは大きな事情の変更であります。かつ田万川、須佐のように、すぐ近くに空港もある。臨空という地域でもあります。こういった中で、工場立地、企業誘致は可能であるとこういう判断できますので、とにかくできることのあらゆる努力をしていこう。 ただし、気をつけなくてはいけないのは、交通不便の土地で手を挙げたときに、来る企業、産業廃棄物を中心にいたしました、東京、都会周辺では立地ができないようなものが、どっと雪崩落ちてくる危険性があります。このあたりの識別も峻別もしっかりやらなくちゃいけない。こういうことでありますが。 しかし、雇用効果のあるもの、こういったものを中心にですね考えていこう。一つはコールセンターっていうようなこともいってますし、島根県は今県を挙げて大変な努力をしております。山口県もその優遇措置はあるんですが、まだ具体的な展開はないわけであります。そいったことも県とも協議もしながら、あるいはその他地におられます、萩市出身者とも協議をしながら考えていきたい、こう思うわけであります。 それで、いつもいろんなことを申しますけれど、今の工場団地の話は県の話ということで、レディーメードの工場団地、今誘致が、美祢を中心に、山陽にはたくさんありますけれど、そのあたりについても、なかなか回らない。まあ景気がよくなって、徐々に一つ二つ立地が起こりつつあるということでありますが。 もう一つは、オーダーメード、こういった条件で、この土地がこういうふうな環境の下で欲しい。こういったオーダーメードのですね、そういったような工場誘致ができないか。 さて、私どもは団地を持っておりません。むつみ地区の今あります団地。今御紹介ありました、日本技術センターが新しい事業展開をされる。そういった団地も現にはありますけれども、あるいは福栄村のかなり広大な用地もあります。そういったようなところで、それぞれありますけれども、オーダーメードな、こういうふうな内容の事業をしたいんで、折り合いたいというところの対応を考えていかなくちゃいけないとこういうふうに思います。 そして、若者定住。こういった観点でいったときに、単にそういった誘致、外部の資本による、外部からの誘致だけではなくて、今ある地場の企業、こういったものを、そして、企業というよりも農業ですね。農業の後継者をどうするか。5年先、10年先、どうするか。そこのところに、若い力をどう取り込むことができるか。これも一つの大きな課題であります。 そしてまた、今来ていただいているいろんな工場とか企業がありますが、そういった事業者が、また外に出て行くというようなことがないように。実は、全国各地で工場誘致をしたときに、また中国の方にさらに移転した、とこういうケースがたくさんあるんですね。 今、日果工という山口県でも最大級の、萩を本店に事業展開をいただいておりますが、日果工が宮野に本店を移すと、こういった話が常にあると言いますが、そういったことがないように、萩が、夏みかん加工から始まった、まさに創生の地でありますから、創生の地を見捨てることのないように、ぜひよろしくお願いしますということで、日果工にもですね、お願いにですね、何度か行っておりますけれど。 そういうふうに、今ある紹介ありました、山口部品の工場、これも今年になってですね、25人も正社員をふやしてくれました。そして、山城精機も大変いろんな意味で事業展開をいただいております。こういう方々とも、年に1回は必ず、懇談の機会を持っております。いろいろお話を聞いております。ぜひ、拡大の御様子がございましたらよろしくと、こういうことでありますが。 とにかく今ある企業、そして、地場の事業者の方々には、ぜひ、事業拡大を、いろんな意味でビジネスマインドをしっかり持って欲しいと、こういうことでお願いをしておるところであります。 この話、話しますと大変大きなテーマであります。このいろいろ課題もたくさんありますが、今日は具体的な御提案もいただきましたので、ぜひ観光も含め、萩市の産業誘致、そういう観点から、私ども機構改革いたしまして、今までの経済部をあえて三つに分けました。 今、行政改革の時であります。行政改革は縮小整理をするところを、あえて農林部、水産部、経済、いわゆる商工観光部、こういうふうに分けましたのは、それぞれに力を入れようということであります。しかし何よりも、議会の議員の皆さんの御理解と御支援がなければ、こういった事業展開、必ずうまくいくわけありませんので、どうぞひとつ御理解いただきますようによろしくお願いいたします。 ○議長(坪井豊君) 波多野議員の質問は、終わりました。 ここで、10分間休憩をいたします。     午前11時00分休憩────────────────────     午前11時11分再開 ○議長(坪井豊君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 続いて、質問順位2番、阿部義美議員。45番、阿部議員。  〔45番 阿部義美君登壇〕 ◆45番(阿部義美君) それでは通告順位に従って質問させていただきます。 住宅対策、老朽化が著しい木造住宅の現状と今後の整備計画について、質問させていただきます。 人間が生活をしていく上でも大切であり、基本となるものは衣食住でありますが、今や経済大国となった日本において、衣と食は十分に満たされて、むしろ飽和状態にあると申しても過言ではありませんが、まだ満たされていないのは、住の問題があります中で、住宅老朽化、著しい市営の一戸建て木造住宅及び長屋住宅は、昭和20年後半から30年代に建築されたとお聞きしておりますが、屋根のかわらの傷みがひどく、雨漏りがするようで、かわらのふきかえが早急に必要ではないでしょうか。 今年も師走の月に入りました。日に増し厳しい寒さと風雪の季節です。主要構造部の屋根に積雪があった場合に、短期荷重、または長期荷重に耐えられるかどうか、並びに建てかえまたは改築をして、住居者の方々の生活を快適な文化生活ができるようにしてさしあげる必要があると思いますが、改良する意思がおありかどうか。 ないとすれば、その理由は何か。 また現段階において、市長は具体的にどのような計画を推進しようとしておられるか。 素案で結構ですのでお示し願います。 以上、この点について、市長いかがお考えかまたお尋ねします。明確な御答弁を承りたいと思います。 ○議長(坪井豊君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 阿部議員から一つ住宅政策、中でも市営住宅の老朽木造の部分についての状況を今御説明をされたわけであります。それについてどういうふうに考えているか。こういうお尋ねでございます。 市営住宅は、現在合併をいたしまして、住宅数、団地でいいますとまず56団地ございます。そして住宅数は1,046戸ございます。今御指摘ございましたような、老朽住宅、要するに耐用年数を経過している物、木造住宅でいいますと30年を超えている、こういった物が、それぞれの地域で合計いたしますと165戸ございます。かなりのウエートがあるわけでございます。 この中で、かなりまだ老朽化をした物もございます。今恐らく旧萩市内の住宅のことを想定をされているのではなかろうかと思います。こういった老朽の木造住宅については、中長期の観点からずっと計画を立てて、今やっているわけでありますが、今時点で無田ヶ原口の住宅の建てかえ工事をやっておりまして、これは7棟144戸という、かなり萩市としては市営住宅の計画のかなり大きなウエートを占めております。建てかえをしますときに、当然、今住んでいらっしゃる方の住居確保というような問題がございまして、他の住宅に移られる。こういったケースも中にはあるわけであります。とにかく、この期間に解体用途廃止をちょっと控えているというのが現状であります。 要するに住宅の数が減少してまいりますので、そういうようなことで無田ヶ原団地が完成するまでは、一応、用途廃止解体等は、実はできるだけ差し控えよう。こういうことでございまして、かなり古い物の中ではいろいろ老朽、特に昭和20年代から40年代にかけての住宅は、面積が非常に狭いという。まだ当時の基準は、今のように一戸当たりの平米の規制がまだそう厳しくなかった時代に、かなり狭隘な物ができているということとか、整地及び周辺道路が非常に狭くて、大変だとか、いろんな悪い条件がございます。 ただし、雨漏りがするとか、どこか機能に障害があるとか、こういったときは、必ず御連絡をいただくなり、あるいは私ども担当が見回りまして、そういった物については補修をしております。年間に大体補修費で、5,000万近い費用を充てておりますので、それぞれの住宅において、例えば雨漏りがして大変だと、こういったようなことは、事態としては、ないように措置をしているところであります。雨漏りしたらすぐに電話がかかってまいります。 そういうようなことで、そしてまた、今老朽で解体をしなければならないといったときには、お移りいただくんでありますが、なかなか先般、もう何年になりますか、建設省の時代に通達がありまして、老朽木造の家賃については、かなり低廉に引き下げられました。今古い物は500円から、所得によりますけれども、そういったような事情もございまして、他の地区へ、あるいは他へ移りたくないという方もいらっしゃるわけであります。もし、その解体するときは、計画を立てて、そこで御理解をいただくことになるわけでありますけれども、そういうような事情も一方でございます。これは、むしろ福祉政策の方の兼ね合い、こういったことも考えながらやっていかなければならないと思いますけれども。 そういうふうな状況いろいろございまして、できるだけ私どもとしては、全体の市営住宅の方の計画については、実は旧萩市におきましては、萩市営住宅ストック総合活用計画というものを策定しております。いろいろ改修事業の計画を立てているわけでございます。言うなれば住宅のマスタープランの一部として位置づけまして、この計画を立てております。合併いたしましたそれぞれの地区では、須佐地区で、実は同じような住宅ストック総合活用計画を策定されておりますが、他の地区におかれましては、まだ策定がないものでありますから、今後そういったものも、地域も含めて、この住宅マスタープランに相当いたしますそういった計画をつくっていかければならないと思っております。 いずれにいたしましても、できるだけ早急にそういった老朽木造宿舎については、用途廃止解体、あるいは現地建てかえも含めていろいろ検討していかなければならないと思っております。 今具体的に住宅名を御指摘がございませんが、恐らくかなり古い物が現に残っておりますので、そのうちの一つの具体的な事例を頭におきながらのお尋ねであったんだろうと思います。 いずれにいたしましても最低限、今の生活に支障があるようなことは、絶対ないように。これが私どもの方針でありますから、そういうふうな形で毎年、毎年、補修を重ねております。全体の計画はそういうことで、古い物から、老朽度の著しい物から、これは用途廃止するなり、建てかえるなり、こういったことで計画を立てているところであります。 どうぞ御理解をいただきますように、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(坪井豊君) 45番、阿部議員。 ◆45番(阿部義美君) 市長が住宅マスタープランの一部として位置づけると申されましたが、やはり緊急を要するところから、手がけていかれる必要があるんじゃないかと思います。 その点は、いかがお考えでございましょうか。 ◎市長(野村興兒君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 旧市内、僕はまだ各地域の住宅それぞれまだ見ておりませんが、旧市内の物については、例えばもう状況からして住めなくなる、あるいは明日倒壊の恐れがある。こういった物は既に手当てをしております。その都度、その都度、手当てをしております。今現にお住まいになっていて、引き続き居住をしたい。そして補修をして、その住環境としてちょっと狭隘であるとか、いろんな難点はありますけれども、今居住について、例えばもうどっかに出たいと、こういう御希望があったりですね、ここはとても住める状況にないと、こういう訴えがあれば、これはちゃんとお聞きすることにしておりますので、恐らく状況を外から見たときに、外見上はかなり粗末な物になりつつある。こういったところも実は二、三ございますけれども、引き続き居住をしたいという強い御意思もおありであります。このあたりは利用料金といいますか、宿舎料の関係もございまして、一概に私どもいろいろ議論もしにくい面もございますけれども、それらの中で全体計画はしっかり打ち立てていきますので、最後はちょっと家賃は高くなるかもしれませんが、お移りいただくということになるかと思いますが、そのあたりはお住まいになっている方とも十分協議をしなければならないと思っております。 今、相当、椿地区の雑式町団地あるいは今、無田ヶ原口の団地等の今までにない大規模な整備をしておりますので、これが大体順次やっていきますと、かなり戸数がふえてきますので、そのあたりにあわせて古い物から順次、用途廃止なり、いろんな手当てをしていくつもりであります。 なお、その木造の今市内三角州内、旧市内でありますが、そこにおきます木造の再建築というのは、最近はやっておりませんけれども、先般、大島地区で内装木造ですか、そういった物、2階建ての物を実は最近。ずっとそういった物は実は旧萩市ではやってなかったんでありますが、そういった物をして評判が大変いいもんでありますから、そういった物も少しちょっと加味しながら、考えていくことが必要なのかなという思いをしております。 以上であります。 ○議長(坪井豊君) 45番、阿部議員。 ◆45番(阿部義美君) 45番、阿部義美、質問終わります。
    ○議長(坪井豊君) 阿部議員の質問は終わりました。このあたりで午前中の会議を終わり午後1時から会議を開きますので、定刻までに御参集願います。 それでは休憩をいたします。     午前11時24分休憩────────────────────     午後 1時00分再開 ○議長(坪井豊君) 午前中の会議に引き続き、午後の会議を開きます。一般質問を続行いたします。 続いて、質問順位3番、中野伸議員。25番、中野議員。  〔25番 中野 伸君登壇〕 ◆25番(中野伸君) 議席番号25番、中野伸です。 質問の前に、議会の初日に、市長の行政報告の中にありました市内を21会場にわたりまして市長との対話集会、私も地元の二つの会場には出席をいたしました。初めての試みで改善すべき点があったかとも思いますが、まずは盛会に終了したことと思っております。野村市長初め、多勢の執行部の皆さん、職務とはいいながら時間外に出向いて、しかも、週末もゆっくり過ごせないそうした計画をされました執行部の皆さんに、まずは心から敬意を表するところであります。どうもお疲れでございました。私の質問番号は、6月議会に5番で、9月議会が7番、5、7ときましてこのあたりで9かと思いましたらまた前に返りまして、3番であります。あるゲームでは、奇数の番号は縁起のいい数字と聞いておりますが、この順番を野球に例えてみますと、1番バッターの波多野議員が、センター前痛烈なヒットで一塁に出られまして、続く2番バッター、阿部議員さんが、経験を生かし、技巧的なセフティーバントを決められましてものの見事一塁に出られましてノーアウト1、2塁で、本来なら私がバントで送るということが常識でありますが、ここはクリーンアップの3番をいただきましたので、思い切り打たしていただきまして、1点か2点取りたいところであります。 しかし、市長野村投手の球は、なかなか打てません。超剛速球派でありまして、かと思うと、変化球でかわされたり、魔の球を持つ男野村投手と球界では騒がれています。魔の球といっても野球の球であります。しかし、私が点を取れないときには、見ますと、4番バッターに横山賢冶議員がおられます。すごい体格でありますので、ホームランバッターであります。また、5番には、諸岡議員がおられますので、私は安心して質問をさせていただきますが、とはいっても、個人タイトルがかかっておりますので、私なりに点を稼ぎたいと思います。 私の質問事項は、大きく分けまして、交通安全対策、教育行政、新萩市のピーアール作戦、身体障害者の利便向上対策、奥阿武宰判勘場代官所の復元であります。以上の五つでありますが、順を追って内容を説明し、質問をいたします。 まず、交通安全対策の中で、これはむつみ地域に関係しますが、国道315号線に県道萩津和野線が交差する丁字路のところに、信号機を設置していただきたいということであります。このむつみ地域片俣地区でありますが、徳山から須佐を結ぶ国道315号が横断しています。これに県道萩津和野線が交差し、この丁字路のすぐそばに、角に道の駅うり坊の郷があります。我々同僚の下瀬議員がこの駅の駅長であり、リーダーシップをとって経営状況も順調に進んでいるところであります。駅長さんとも相談していますが、この国道、県道両道から道の駅を出入りする車また、通学路で一般市民も利用し、大変危険な交差点で、これまで数回の接触事故が発生しています。ごく最近にも事故があったと聞いております。国道315号線は、阿東町から緩やかな下り坂でしかも直線のようなところでありますので、車のスピードも増しています。現場を調査され関係機関との連携を密にしながら、国、県へ要望し信号機を設置されてはどうか市長のお考えをお聞きします。 2番目に県道吉部下萩線の道路改良でありますが、現在、道路改良工事が行われています。福栄紫福地区とむつみ吉部地区の境界の幅員がごく狭い箇所がありまして、これはバスの路線で緊急時には救急車や消防車も往来しています。また、民家の軒先が道路に接するような状況で、民家と道路の間隔もなく、子供の飛び出し等も考えられ、大変危険な箇所であります。用地買収等も終え、いつでも工事に着手できる状態ですが、未だ着工されていません。このような、危険箇所から優先に改良されてはどうか市長のお考えをお聞きします。 次に国道191号、奥玉江交差点木間入口の交通渋滞による交通事故の発生防止でございます。これは、同僚の杉山議員も質問しておられますが、先月タクシーの運転手さんを含め、3、4人で雑談をしました。そのとき、奥玉江交差点の交通渋滞のことが出ました。朝の通勤ラッシュ時、また、観光シーズン等で玉江トンネルまでの渋滞がしばしば見られる。下り坂でスピードも出やすい。追突事故等の可能性も十分考えられ、大変危険である。何とか交通事故防止策はないものかと話が出たころであります。 私も聞くだけではと思いまして、先月の14日の月曜日から18日金曜日まで、5日間ではありますが、朝の7時20分から8時40分までの1時間20分を立哨し現況を調査しました。やはり皆さんが心配しておられるように、1日に1、2回トンネル近くまで、たまには、トンネルにかかる渋滞を見ました。台数にして大小ありますが、25、6台でトンネルまで届きます。国道の信号機が青の場合は車が順調に流れていますが、多いときには45、6台が数珠つなぎでかなりのスピードで上下線とも流れています。 そのとき、7時40分ですか、小学2年生の男の子と小学3年生、6年生の女の子、3人の児童が白水小学校に通うため、この国道を横断しなければなりません。信号機はあるものの無謀な運転をする車を見て、怖さを感じました。無事に横断できるよう一緒に横断したり、小走りに横断する3人の児童を見届けていました。この危険性のある交差点に5日間立哨して、一度も警察官、交通指導員、保護者の姿はありませんでした。私事になりますが、私には2人の子供がいまして、幼稚園、小学校、中学校、高校卒業するまで約15年間登校日である限り、雨の日も雪の日も、二日酔いの日も、毎朝立哨した経験をもっております。そうしたことで、この交差点に立ちまして、実態がよくわかりました。子供の安全性について大変心配です。私が近くにいれば、3人の児童の横断に手助けをしたい、そんな気持ちでおります。ちょっと横道にそれましたが、そこで、この奥玉江交差点を含め交通渋滞による交通事故防止のため、玉江トンネル三見寄り手前に予告信号機等を設置するとか、交通事故防止策について市長のお考えをお聞きします。 次に市道悴ヶ坂線のトンネルの安全性について。これは萩有料道路のそばを通っている歴史の道萩往還道であります。この市道は歴史の道であり、また、山林所有者が山林の手入れ管理等される道でもあります。6月議会において萩有料道路の無料化について市長は徴収期間は30年、平成34年までの回答であるが、何よりも利用促進が必要で償還期間の短縮にもつながることと思います。しかし、有料道路を避けて通行される方もあります。今残っているこのトンネルは価値ある建造物で、歴史的文化遺産であることから、国の登録有形文化財に指定されています。これは大いに利用活用せよとのことで、私もたまにここを通行しています。しかし、トンネルを通るたびに思うのが、このまま崩れ落ちたらどうしょうかと心配しています。歴史あるトンネルでそう簡単に崩壊するものではありませんが、最近の台風地震等も多く発生し、気象条件は大きく変化をしています。トンネルの安全性について市長にお聞きします。 次に大きく教育行政について。 県立高校再編整備計画に伴う県立徳佐高校高俣分校並びに奈古高校須佐分校の存続について。 県教育委員会は、平成17年3月に社会の変化や生徒のニーズに多様化、少子化の進展に対応し、中長期的な視点に立って本県高等教育の一層の充実を図るため、教育活動の充実、特色ある学校づくりと、学校、学科の再編整備、信頼される学校づくり、教育条件の整備などを主な内容とする県立高校将来構想を策定しました。 中でも一番気になるのが、分校の募集停止であります。県下の田布施農業高校大島分校、熊毛南高校上関分校そして高俣分校、須佐分校の4分校については、地元中学校卒業者の入学状況や、今後の入学者の見込みを見きわめた上で、生徒募集の停止を行うとされています。 さらに当該分校の入学者に占める地元中学からの入学者の割合が50%を下回る場合は、募集停止を検討することになっています。 両分校とも、これまで地域の発展活性化に大きく寄与し、数々の歴史を積み重ね、歩みつつある地域唯一の高校であります。廃校ではなく存続を願うもので市民の方も注目しておられます。 市長のお考えをお聞きします。 次に大きく3番目、新萩市のピーアール作戦、看板塔の設置でありますが、合併して広大な新萩市になりました。県内はもとより県外から萩を訪れる方に、萩市に入る主要道路の玄関口に、合併して、ここも萩市になりましたよ、ようこそいらっしゃいました、といった歓迎の意を込めた、また新萩市のピーアールになる、看板を設置されてはどうでしょうか。 例えば、国道191号の島根県と山口県の境界、ここは益田と田万川地域の境界であります。また国道262、山口市から佐々並地区への境界、また国道490号美東町から明木への境界、そして国道315号阿東町からむつみ地域への境界、こうした玄関口に、そしてドライバーの目につきやすい、やや大き目の看板塔を設置されたらと思っております。 できれば用地が買収できれば、ちょっとした広場をつくり、新萩市の観光マップの標示板や、日本一ごみのない、そうしたキャッチフレーズもよいのではないでしょうか。 市長のお考えをお聞きします。 4番目に、身体障害者への利便向上対策、誘導横断ブロックの整備について。 現在、萩市に障害者の方が3,500人近くおられます。その中で身体障害者で、目の不自由な方が310人おられます。平素日常生活において、ハンディを乗り越えて障害者自身の社会福祉への参加と、自立促進を図るため、グループ等で活動に励んでおられます。 私は越ヶ浜の、あるマッサージ店に行きます。正味1時間みっちりもんでいただきまして、とても安い値段でありますので、たまに伺っています。 マッサージを受ける間店主といろいろお話をします。店主の言われるには、萩市の障害者施設整備等は他の自治体に比べれば十分とはいえないが大変よくしてもらっている。障害者の我々に対し思いやり、親切さをもって取り組んでもらえる市長初め行政の姿勢に嬉しく思っていると話されました。何となく感動するような文句でありますが。 ところで国道191号、市役所前の通りが道路改良によりまして片側2車線となりました。 目の不自由な方には遠く横断するに支障きたすのではないでしょうか。目の不自由な方が総合福祉センター、市役所、あるいは農協等の公共機関に来られたとき横断歩道を利用されます。音声誘導設備はされているものの遠く過ぎて途中で中央分離帯にぶつかり、ころんだ方があったと聞いています。私も勉強不足ですが、道路の横断誘導ブロックが可能かどうか余り耳にしませんが、実際こうした道路に横断ブロックが設備できるものかそこまでは私把握しておりませんけど、全国的に見てもあまり聞いておりません。もしそうであれば、私は、萩市がトップを切ってこの道路に誘導横断ブロックを設備をされることもよいと思います。市長のお考えをお聞きします。 最後に5番目でありますが、奥阿武宰判勘場代官所の復元でございます。このことにつきましては、6月議会において質問をさせていただきました。歴史的な背景については詳しく説明しませんが、江戸時代の幕藩体制下における萩藩の郷村支配行政組織の一つとして創設された施設であり、萩藩とのかかわりは親密であります。旧むつみ村のときから復元に向け計画的に進められたところで、新萩市においてもぜひ継続的に計画のもとに復元を市長にお願いしたところ、市長は近世江戸時代の貴重な文化遺産であり観光ルートという観点から見ても、これは望ましい施設である。せめて一つぐらいはしっかりお約束をしていきたいという心強い答弁をいただいておるところでございます。私はもちろんのこと、地域の方々も復元を楽しみにしておられます。約束されたことは、何があっても実行される市長でありますので、安心はしておりますが、代官所の復元は全国に数少ない歴史的な施設であります。飛騨の高山には復元されていると聞いています。しかし、全国的には珍しいと思っております。ちょうど予算の編成時期を迎えています。今後の復元に向けての市長のお考えをお聞きします。できれば、2回目の質問が少々できる時間をいただきたいと思いますが、簡潔に市長の答弁をお願いします。 ○議長(坪井豊君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 中野議員から大きく5点お尋ねありました。冒頭、タウンミーティングについてお話をいただきました。各地区21カ所で展開をいたしましたが、各地域におきまして市議会議員の皆さんも大勢御参加を賜りました。そしてまた、各地域では住民の皆さんの大変熱心な御参加を賜ったことを心より御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 きょう、今お尋ねの最初の交通安全の関係でございますが、まず最初にむつみ地域の国道315と萩津和野線が交差をする丁字路について信号を設置ができないかこういうことであります。今、各地域におきまして信号設置の要望もかなりございまして、それぞれ私ども経由して公安委員会、交通安全協会等にお話をしております。しかし、今、大体お聞きしているとこでは、道路構造令によりますと交通量が大体車両1,000台以上というのが原則になっているそうであります。特にいろんな事情で危ないとかこういった場所は例外もあるようでありますけども、基本的にはかなりの交通量が前提となるとこういう話でありますから、今の丁字路についてなかなかこれは、はいという、そして、すぐ設置というわけにはいかないようであります。 昨年5月に信号機設置の要望がございまして、当時むつみ村からの要望でありまして、交通安全施設改良箇所ということで、現地調査があったようでございます。県警の交通規制課が最終的な回答といいますか、交通量等の観点から信号機の設置の必要性を認められないと、こういうお話があったようでありまして、私どもといたしましてもそういう調査の結果そうであるとこういうことでありますから、一つは交通量の問題がある、ただし、今、須佐方面から来たこの315でありますが、うり坊の郷に入るところの右折ラインができております。そういったような配慮もございますし、またこの福栄の方から丁字路の方へ向いたときに右折左折はですね、ちゃんと車線を区分をしている、まあこういった工夫、努力もされているわけであります。確かに道の駅うり坊の郷については、利用者も次第にふえているとこのように聞いておりますが当面はちょっと難しいというお話をですね、私ども聞いておりますので、いろんな意味で安全対策まあそういったものについてはできる限り意を払っていきたいと思いますが、そういう状況にあるということをお許しをいただきたいと思います。 それから2番目に、県道吉部下萩線の整備でございます。県道につきましては大変な実は要望が上がっております。これは私ども市道については私どもの判断でありますが、県道はすべて県の判断であります。今各地域に参りまして、特にタウンミーティングでも圧倒的に道路の要望、県道の要望が強うございまして、それぞれ県道もそれぞれの地域の要望を受けて作業、工事をやられていますが、50メートルとか30メートルとかですね、そういったところも多々ございまして、今この二反田地区あるいは福栄地域におきますところの殿川地区、そしてむつみ地域の広瀬地区それぞれについては一応それぞれ要望を今しているところであります。先般も知事要望がございましたが、この県道の吉部下萩線についてもしっかり要望してきたところでございます。 それぞれの地区の状況は、このむつみ地域の二反田地区は、17年度事業費が2,000万で道路改良が120メートルということであります。まだまだ19年度までの工事予定でございますが、残っておりますし、福栄地域の殿川地区については、17年度事業費は500万こういうことでありまして、これは19年度までと、こういうふうになっております。吉部下萩線の残る広瀬地区については、交通安全事業でやられておりまして、18年度まで、17年度は80メートルほど舗道の整備が行われるこういうふうに聞いておるところであります。なかなかそれぞれ遅々として進みませんが今度要望は、引き続き地元の声が強い、こういうことをお話をしているところであります。 3番目に奥玉江の交差点、木間の入り口でございますが、これについては6月定例におきまして、杉山議員からも実は強い要請がございました。しかも今回は中野議員みずからが朝立哨をされたという話でありますから、私どもも実はあそこまで今実態としてはですね十分承知しておりませんが、今お話を聞いたところ大体今までお話を聞いている話、すなわちラッシュ時はどうしてもですねトンネルにかかるというこういう話であります。これに対しまして、国道事務所に対しまして、いろいろお話をさせていただいておるところであります。 この3月に杉山議員の質問にもお答えいたしましたが、三見地区の各種団体、連絡協議会、野村議員が会長でありますけれども、予告信号や安全施設、こういったことについての国土交通省に対します、あるいは警察署に対する要望をしてらっしゃるわけですけれども、萩市としてもこの要望を提出しております。それによりまして、先般もお答えをいたしましたけれども、一つはドライバーへの注意を喚起いたします啓発看板、そして、トンネル手前のいわゆる段差舗装、スピードを出しておりますとだんだんとこうですね大きく振動する、そういった段差の舗装こういった安全施設も実はもうつけられてるわけであります。加えて、信号機につきましても交通量等の調査も行っておりまして信号機の限時調整、要するに緑、赤の時間の調整を1番主力として通って行く191の方の時間を長くするというですね、木間地区の方から入ってくる時間これは自動車の台数が非常に少ないわけでありますからそういったようなことで、調整も既に行われております。今恐らく中野議員が朝、立哨されましたときにお感じになって数珠つなぎ、団子になってど、ど、ど、と来ますのは、実は、三見の鎖峠この境のところでありますが、鎖峠でいま国道事務所がかなり長期間にわたりまして工事をしています。そして、そのために片側交互通行で行われているために、かなり長い時間1分か2分かですね、片側通行になっておりますんで、その関係で青に向こうがなりますと、ど、ど、ど、どっとですねまさに数珠つなぎでですね、4、50メートルですか、そのぐらいの隊列を成して来た車が入って来ますので、ちょうど朝のラッシュ時は、向こうの方から萩の方に入って参ります。その車がずうっとですね、ちょうどその奥玉江の信号に差しかかったときに赤になりますとまさに4、50メートルですねそういった形でつながりますのでこの工事が3月末にですね、この年度末に一応終わるというふうに聞いております。そうしますと、もう少しなだらかな隊列を組んだですね、車列がなだらかなものになってくるんじゃないかこういうふうに期待をしているところでありますし、関係者もそういうふうな説明をしておりました。 そういうことでありますから、いましばらくこの様子を見ていく、そして、先般の6月定例でも杉山議員にもお話をいたしましたけれども、実は、将来設計としましては、今の三見中央から萩三隅道路のずっと延長上、ちょうど今の奥玉江のトンネルのあたり道路そのものも別になりますけれども、沖原に向けましてトンネル二つを今、つくりまして沖原に向けてこの新しい事業道路の整備をすることが一応事業決定が行われました。今年の初めであります。この事業が完成いたしますと今の奥玉江のトンネルを通ることなく、沖原のちょうど有料から出てきたところに交差いたしますが、そこに到達をするわけであります。どのぐらい時間がかかるかというお話でありましょうけども、これは何とか国体が行われるまでには、供用開始ができるようにこういうふうなことを今国道事務所にもお願いしておりますし、向こうもできるだけの努力をしたい、とにかくあのコーナーはかなり急峻でありますし、かつ曲がり角にトンネルがあるこういった構造上やや危ない箇所になっておりますので、そういうふうな形で構造、道路そのものがですね三見地区から三隅地区から来る道路そのものが今度は直線で構成される、こういうふうになれば問題解決はなるだろう、しかし、今までも三見地区の要請あるいは杉山議員、中野議員今のそういった形で御指摘をいただいておりますので、とりあえずはそういうことで今対応されて国道事務所の方も工事が終われば、少しは事情が変わってくるだろう、こういうふうに言われますので、もう少し様子を見てみたいと思います。問題であるということの認識は十分持っておりましたが、わざわざ朝、立哨いただいたということ、これはそういう話を聞いてびっくりいたしました。今後ともまた様子をぜひお聞かせをいただきたいと思います。 4番目の市道悴ヶ坂線でありますが、このトンネルそのものの安全ということが今お尋ねがございました。鹿背隧道っていいますのは平成11年に実は登録文化財になりました。登録文化財と申しますのは明治、大正、昭和でもいろんな産業構築物とか、あるいはそういう交通の施設であるとかこういったものも、実は文化財として積極的に登録をしていこうこういう中で萩も全国の第1号が明倫小学校の今建物と、そして萩駅でございましたが、それに続きまして、三見のめがね橋、それからこの鹿背隧道になっているわけであります。今御指摘のようにかなりもう古くなっておりまして洋風の石造りの構造ではございます。この中にも相当漏水があるとこういう話もございまして、石貼り、モルタルのですね剥離、漏水等がある、こういうこともございました。したがいまして、細部にわたりまして石張り部分の調査を実施しまして止水、水止めでありますが、そして補強工事などを行って安全対策を既に図ってきておりますので現在のところは、目で見る限りにおきましては若干の漏水はあるけれども、崩壊をするとかそういったような著しく漏水が出てくるとか、そういったような緊急性はないだろうとこう専門家が申しておりますのでいましばらく様子を見ていきたいと思います。もし、変異があれば、緊急な対応ができるようにこういうことも考えております。とにかくあそこの隧道はですね、非常に狭隘でございまして中で車の離合ができません。中でもし向こうから車が来ますとですね、バックしますと大変苦労しますので、まあできればあそこは時々歩いて行って文化財を見る程度にしていただきまして、通行いただきますのは本来有料道路にですね、お金を支払っていただくこういったことでお願いをしたいな、先ほど議員からも御指摘がございましたけども、早く金額を積み立ててですね無料化に努力していこう、まあこういうことも議会でお約束をしているわけであります。ぜひ御協力をいただきますようによろしくお願いをしたいと思います。 以上、道路の話しでございましたが、続きまして教育行政といいますか高等学校の分校の再統合といいますか再編、県立高校全体の再編計画が実は打ち出されております。既に今年の3月に中長期的な視点に立ちました県立高校の将来構想というものが出されていまして、ちょうど私ども合併の最中でございましたのでこのあたりの再編構想について、十分実は議論することもなく検討もですねなかなかおぼつかないままに、時が過ぎてしまいました。私ども旧萩市内におきましては萩商業と萩工業の統合という話、これはもう既に既定路線で走っておりましてそして加えて今、須佐分校と高俣分校二つの問題を抱えているわけであります。この二つの方は具体的なタイムスケジュールと申しますか、このあたりには若干のアローアンスがあるこの何月何日にどうこうというところまでいってないわけでありますが、基本的な方向はですね今議員が御指摘がございましたように地元中学からの入学者の割合が、占める割合が50%を下回る場合はこれは募集停止をするんだという一つの方向が打ち出されておりまして、それぞれの入学者の状況を見ますと、例えば高俣分校の場合は、現在高校生は39人でその内例えば東中、西中等の萩市内から行っていますのが21名でございました。そういうことから言いますと今の基準、地元中学校からの割合が50%を満たないということでありますから、方向としては募集停止というふうな分類分けになってしまうわけであります。しかし、さはさりながら今御指摘がございましたように今まで高俣分校が果たしてきた役割、特に地元において果たした役割は特別なものがあるだろう、特にかなり交通不便の地でございますから、高俣に分校があればこそ通学ができた、それが今度募集停止になって萩地域とか、あるいは他地区にですね山口地域とかいうことになれば、これは通学に大変不便でありまして、どうしても通学ということではなくて下宿とか、そういうふうな話になってまいります。 そういうふうな観点から言いますと大変選択今からのそのそれぞれの地区の皆さん、生徒の皆さんにとってみれば選択の幅が縮小される、こういうことであります。本来であればそのあたりの事情も十分ですねお聞きをし、対応を考えていかねばならないわけであります。ややタイミングを失した感がございますが、事情、各地区のお話、あるいは、教育長のサイドから今の中学3年生、2年生今後進学をして行く高俣分校へ入学を希望する、こういった中学生も確かこの設計でいらっしゃったのかもしれませんし、そういったような状況も十分伺いながらややタイミングを失した感もございますけども、十分お話を聞きながらこの話をつないでいきたいと思います。 いずれにいたしましても県立の高校でございますし、そして全体の構想は県の教育委員会が定めておりますので、私どもとしては決定権を持ちません。したがいまして御意見をつなぐという形、私どもとして要望するこういう形になりますけども、しっかりお話を聞いていきたいと思っているところであります。なお須佐分校につきましても同じように全生徒が57名でありますが、萩市、旧萩市ですね、萩地区から東中、西中の生徒が42人占めておりまして、大部分が実は萩の方から通っておるこういうふうな状況でございます。したがいまして、高俣分校と同じように地元中学生、地元中学校からの進学者が50%に満たないこういうことであります。同じような問題を全く同様に抱えているわけでありまして、そういうようなことも同じような観点でしっかりした議論をしていきたいと思います。 それから3番目にこの萩市、新市のPRといいますか、看板塔、広告塔をですねしっかりつくったらどうかとこういうお話でありました。御指摘のとおり合併いたしまして、それぞれの市の境が今までと変わってきたわけでありますから、当然、その市の境においては何らかの標識が欲しい、これは議員の御指摘のとおりであります。旧萩市におきましても、実は4カ所こういった歓迎塔を用意してきております。実は境ではなくて三見の中山、霧口、東萩駅、ユーズボールの前それぞれ歓迎塔を立てております。今それぞれの境では道路管理者がそれぞれの要請区域に、例えば萩市に入ったという標識は小さな物がございますけども、今までのそういったような歓迎塔というものこれも相当古くなっておりますので、今回合併に当たりまして直せるものは直す、ユーズボールの前のものはこれは実は鳥居みたいにですね一つの門になってるわけでありますけども、後はそれぞれ要するに塔になっております。そしてかつ旧町村におかれましてもそれぞれの境において大変立派なそれぞれ構築物この歓迎塔がございまして、そういったものも含めまして今後どうするかということを、やはりせっかく新市で合併しました。言うなれば合併のシンボルとしまして、何かそういったものを用意をしていきたいと思っておりますが、実はやっと市章ができたばかりでございまして、市の市民憲章も市の歌も市の花も木もですねまだまだ定めておりません。そういったもの、今課題がたくさんございますので中野議員御指摘がございましたこと、これも一つのそういった今からやらなければならないことの一つといたしまして、十分対応を考えていきたいと思います。もうちょっと時間をいただきたいと思います。 それから4番目に障害者の方の利便ということで特に視覚障害者の方にとっての一つの課題でございます今の191、これは大変4車線の拡幅された道路になりまして、そこで道路に点字ブロックを設けることはできないかという御指摘でございます。これは視覚障害者の団体の皆さんからも実は要望として出ていたことがございまして、その要望に従いまして実は関係機関とも打ち合わせをしたことがございます。点字ブロック、誘導ブロックは、実は例えば市役所の前のかなり広い歩道にはちゃんとついているんでありますが、それじゃあそれがその信号のところの横断歩道につけれないかということでありまして、これはそういう例が実はあまりないわけでありまして、これは国道事務所の方の見解でありますこういったことを、今御要望がございましたので問い合わせましたところ、実は、国道等では車両の通行が大変量が多い、煩雑でありまして現在の点字誘導ブロックのようなものであれば恐らく損耗や磨耗やですね、損傷が予測されまして路面から剥離するその剥離したものが交通の妨げになる事故につながるという恐れなしとしないと、こういう見解でございました。確かに今のブロックそのものをこうやって横に並べるということは、歩道を中心の道路であればそれほど問題じゃないと思いますが、車両通行の激しいところはなかなかですね、難しいんだというのが道路管理者の方の主張でございます。 今、実は12月4日日曜日におきましても障害者の団体の皆さん、萩市身体障害者団体連合会という合併いたしまして各地区の障害者の皆さんも一緒に一堂に会しまして、市長との意見交換の場というのが実は持たれております。毎年やっているんでありますが、これがちょうどこの日曜日でございました。視覚障害者の皆さんからも実はちょうど明倫の横の信号のことが話題になりまして、このブロックの話はそういうことで、なかなか難しいという話でございますが、ただ余りにも長い距離である、今の信号では渡り切れないこういうことでありました。実は同じようなところにアトラスの前の信号がございましてここには実は歩行者の延長機というのがありまして、これを押しますと時間が長くなる、だからそれであれば何とか普通の健常者の皆さんたっ、たっ、たっとこう行きますけれども、健常者でもちょっとおくれてあそこでスタートいたしますと赤になって慌てて走らなくっちゃいけないこういう状況でありますが、そういった視覚障害の方が渡るときに、そういう延長をセットすれば横断歩道をする時間が延長になる。まあしかしこれは、余りにいっぱいにしますと大変191に交通量も多いわけでありますから、しかし、視覚障害者の方が利用されるのはほんのこのわずかな期間であります。ま、そういったようなことで、そういう延長はできないかということに今お願いをしようということで、この日曜日に要望が出てまいりましたので、今からそういう方向で今話をまとめていこうというふうに思っているところであります。したがいましてブロックの話はちょっと今歩道にはちゃんとですねそれぞれありますし、もう一つ歩道の関係で明倫の南東側の門がありますが、そこのところにちょうど道路、歩道を拡幅したときにですね、点字ブロックがそこで切れてしまいました。そこで切れて非常に困っているという話もあります。その誘導ブロックはちゃんとつなぎましょうとこういう約束をしております。したがいまして、そういうことでとりあえずですね、それか将来的にはこの電子を利用した杖と何といいますか誘導ブロックといいますか線に、道路にうまく連動したような、そういったような誘導装置といのが今開発されつつありますけどもまだまだ高価なもんでありますから、そういうものが将来、安く大量生産されるようになればそういったような形でのですね、利用も可能になるのかなとまあこれは夢物語でありますが。まあそういうようなこともあわせて考えているところであります。 最後に以前もこの6月定例で御提案をいただきました江戸時代の幕藩体制下におきます萩藩特有の宰判の跡地の話であります。あのときもお話、説明をさせていただきました。むつみ村時代に大変熱心に取り組まれておりまして、具体的には、奥阿武宰判勘場跡保存整備計画策定委員会も立ち上げられまして、平成7年から9年、復元検討されてきて、現在県の指定史跡になっているわけでありますから、この地をどのような形で今から整備をするかていう話でありまして、あのときも今市内各文化財かなりありまして、史跡整備の順番もいろいろ用意をしているわけであります。したがいましてちょっとまだ全体像把握をし、そして、一つは、どういう予算措置を講ずるのかそして隣接の土地がありますが、そこを発掘するあるいは史跡指定の追加をする、あるいは、それから隣接地の取得ができるかどうかとか、財政手法、どういう国の助成措置がとれるかというようなこともございますので、まあそういったような問題を議論しながら、もうちょっと時間をいただきたい、まあいずれにいたしましても、こういったことを今までむつみ村時代に努力をされてきた、その結果はしっかり継承していきたいというのが私の気持ちであります。ただ、18年度予算でっていうとこまでまいってないということをあわせてですね御理解賜りますように、なかなか今文化財担当もですね大変手いっぱいでございまして、悪戦苦闘しておりますのでぜひ御理解を賜りますようによろしくお願いをしたいと思います。いずれにいたしましても、今後、部内の調査検討委員会こういったものを設置しまして勉強させていただきたいと思っているところであります。 以上であります。 ○議長(坪井豊君) 25番、中野議員。 ◆25番(中野伸君) 最初、交通安全対策の1番目の、むつみ地域に関係ある、国道315号と県道萩津和野線の交差点、交通量ということを言われましたが、やはり危険性も大きいわけであります。道の駅からせっかくこの駅に寄られまして、帰る途中出鼻事故に合ったということでは、お客さんに大変申しわけない、そういう気持ちもあるわけでありまして、今市内の道の駅が、佐々並とか田万川、そして福栄にもありますが、それぞれその近くに交差する道路があって、ほとんど信号機は設置されているわけであります。私のところも国道と県道の境目でかなり萩、津和野観光客も県道は多く通っておられるわけであります。そうしたことで、交通量もかなりそれに近い数字に上がっとるのじゃないかと思いますし、できれば交通量だけじゃなしに、危険度をしっかり考えられまして、また、県とも協議されてほしいと思います。 2番目の吉部下萩線の道路改良でありますが、現在改良工事が進められております。これを継続して事業を展開してほしいということであります。先ほども申しましたように、一番危険な箇所がまだ未着工でありますので、ぜひそうしたところもお含みの上、県とも協議していただきたいと思います。 3番目の交通安全対策の中の、奥玉江交差点でありますが、萩三隅道路が完成すれば、かなり解消されると思います。しかし、これは19年度供用開始目標でありますので、約2年間かかります。三見の峠の方で、片側通行になっておりますので、まとめて車が今、走っておりますが、それはおきまして、これから冬場を迎えます。路面が滑りやすくなりますので、できれば何かいい方策はないかと、自分ながらも思っておりますが、できれば今191号田万川地域に港の方に行く方と市街地に行くところに、交差点に萩寄りの方に予告信号があります。私たちも時々、益田の方に向かって行くときに、交通信号機はその点滅信号機が予告信号機は目に入るわけであります。そうしたこともより効果があるのではないかと思っているところであります。いま田万川地域の交差点よりは、危険度は今玉江交差点の方が私は大きいと思っております。そういうことで、今からも一つ県とも交渉されることをお願いをしておきます。 4番目の市道悴ヶ坂線のトンネルでありますが、今市長も安全対策が図っていると言われてましたので、安心しております。これを聞かれてたまに利用される市民の方も安心されるのではないかと思っております。国の登録文化財に指定されております、もっと車が通るだけのトンネルでなしに、観光客も足をあそこへ進めるような、そういった整備も必要ではなかろうかとつくづく思っておるところであります。 2番目の教育行政でありますが、先ほど市長が出身中学生の在籍生徒数を言われましたが、私も地元のむつみ中学校の生徒が39人おる中で10人、萩東中学校、萩西中学校、大井中学校、入れれば31人、高俣分校には、このほかに福賀中学校、福栄中学校からも来ております。遠くは島根県の津和野から2人在籍しております。また、須佐分校の生徒数でありますが、57人おる中で本当42人がこの旧萩市から来ておられます。そうしたことで、地元の中学生の入学者の割合が50%下回る場合は募集停止をし検討をするというような案が策定しておりますが、ま、何とかですね、地元中学校というのは萩市内の中学校であって、全校生徒に比べれば半数以上おるわけであります。このまま生徒数が減少せずに半分以上キープできれば、存続というのは考えると思いますし、50%を下回らなくてもこれからですね、検討して何とか存続をしてほしい、そうした気持ちでおりますのでまた、市長さんも、教育長も、また県等に呼びかけられて何とか歴史ある須佐分校、高俣分校の存続をお願いするところであります。 次に、新萩市のピーアール作戦でありますが、私たちも見知らぬ地に出向きますとやはりこうした看板がありますと、目につきますとなるほどということもありますので、そうした萩を訪れられる方にも対して、親切さをもってそうした看板とまた萩市のピーアールになることでありますのでよろしくお願いをしたいと思います。 それから、身体障害者の利便向上で、誘導横断ブロックの整備でありますが、道路に横断ブロックの整備はどうかとも思いましたが、何とか研究をしてですね、国とも話されて、いいものがあればですね、目の不自由な方にはこれが命の綱になりますので、何とかの方向を考えて国とも相談されることをお願いをしておきます。 次に、最後に奥阿武宰判の勘場代官所の復元でありますが、これは近世の防長主要道路を見ますと、大道である萩から三田尻往還道路、陰から陽、そしてまた中道である萩から福栄、むつみ、阿東町、徳地、鹿野、美川町、錦、本郷、美和とそうした中道の街道があったわけであります。そうしたことで、陰から陽に対して東西に渡るこのむつみ地域にこの歴史ある代官所が復元できたら、これまでの萩観光により充実した内容の広域ルートが生まれるのではないかと思っております。ここはですね、思い切って早急に復元され、観光資源として市民に潤いを与え、魅力あるまちづくりを目指してほしいと思います。今、聞きますと、来年度の予算に何か枠がないような答弁でございましたが、調査費等は恐らく上がってくるのではないかと思いますが、この点につきまして、お聞きいたします。 以上。 ○議長(坪井豊君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 道路の関係でございます。むつみ村の315との丁字路の分は、見通しもそこそこだろうと思いますし、今右折ラインもですねそういった意味では用意をされております。とにかく1,000人といいますか、車両数が1,000ぐらい、1時間ですね、というのがベースになっているとこういわれて、いろいろ危険の度合いとかいろんなことそういった要素もあれば、そういった対応も可能でありますんで、そのあたりも十分様子を聞かせていただきまして、再度、必要度そういったものを強く地元の皆さんが、そういう声が上がればもう一度再度チャレンジをしてみようこういう思いを今感じました。 それから、2番目に県道吉部下萩線このあたりは、改良工事が継続できるようにしっかり要望しろ、とこういう話でありますから、毎回いまかなり各地域のいろんな県道の関係の要請は強いわけでありますが、絶えることなくしっかり、特に危険箇所というところのものこのあたりも十分お話をお聞きしまして、県につないでいきたいと思います。 3番目の玉江のトンネルの話でありますが、先ほど申しましたように、鎖峠の工事が終わりますとひとつ今のようなですね、ど、どっと団子数珠つなぎのようなやつはなくなってくるだろうという私も期待しています。そして予告信号のあたりもですね、このあたりも、先ほどのいろんな信号機の話、市内でも信号機のいろんな運動をしておりますが、やっぱりかなり時間がかかったこともあります。その予告信号について、やや、そういったような事情も含めてですね、この警告の掲示と、そして、段差舗装といったことで今とりあえずですね道路管理者の方が今用意をされていますので、今鎖峠の何といいますか、工事が終わった段階でどういうふうになっているか、そのあたりを見極めてみたいと思います。 トンネルの件でありますけども、このあたりはぜひ、通常の通行の場合は有料道路を使っていただこう、見物、見学の方だけがというふうな格好になれば非常に理想的かなとこういうふうに思っております。 分校の話でありますけども、これは本当にですね、十分議論をしないまま今まで経過してまいりました。一方で県教委の方はですね、ほとんど基本的な考え方をまとめて、取りまとめてしまってきておりますので、どういう形で今その募集停止の時期が平成19年度のような感じでありますけども、そのあたりは、この今の旧市内におきます商業、工業の統合とは、これは時間がはっきり示されて通告されておりますんで、そこまでまいりません。そういった要望等もですね十分もう一度お聞きをいたしまして、対応を考えていきたいと思います。 看板は、ちょっと時間がかかりますけども、必ずやりたいと思います。 それから、視覚障害者の方のこの点字ブロックであります。これは今現在現時点では難しい、むしろ音声という信号と信号の時間を調整するこういったことで、とりあえず対応をしようと思っておりますんでぜひ御理解をいただきたきますように。 それから、宰判勘場の方でありますが、まず18年度予算はまさにこれからでありまして、そこまでですね調査費という具体的に、調査のアクションが起こせるかどうかという話で、今、何をしなくちゃいけないかと言いますと、先ほど申しましたように、隣接地の土地の取得、あるいは発掘、こういったことでありまして、もう一つは全体像を構成するときに、どういう財政手法を使うかというところでありますんで、そのあたりの検討がどの程度できるかということでありますから、18年度予算の内容も含めて、恐らく19年度になるだろうというふうに思いますけども、お金はかからずともできる作業もございます。必要性は十分認識しておりますんで、全体像、文化財の整備どういうふうに位置づけていくかということの優先順位、順序だてを今考えておりますので、その中でもれることなくですね宰判勘場のしかも宰判というのは、日本の裁判所の名前の原因になったということですから、日本司法制度の名前の由来は実はこの宰判にあるとこういうことでありますから、そういったこともしっかり踏まえて対応を考えていきたいと思います。 以上です。 ○議長(坪井豊君) 中野議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩をいたします。     午後 2時01分休憩────────────────────     午後 2時13分再開 ○議長(坪井豊君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて質問順位4番、横山賢治議員、69番横山議員。  〔69番 横山賢治君登壇〕 ◆69番(横山賢治君) 議席番号69番、本日の4番バッターといいますか、横山賢治でございます。先ほど中野議員から過分な紹介を受けましたけども、3番の中野議員が時間いっぱいしっかり攻められました。打球の行方あわやホームラン、というような質問もあったのではないかというふうに思いますけども。私の場合は、今年の日本シリーズの阪神タイガースの4番バッターのようにならないように、大ブレーキを起こして4連敗ということでございましたけれども、質問させていただきたいというふうに思います。 通告に従いまして、萩市の観光行政について質問させていただきますが、本題に入る前に9月定例議会からきょうまでの間にあった注目すべき事柄について少し時間をいただき、話してみたいと思います。 10月12日の山口新聞の一面に、二つの記事が同時に取り上げてありました。その一つはこの議会の冒頭にも市長から説明がありましたけども、萩国際大学がライフデザイン学部という福祉系の学部を2007年4月からの開設を目指し、全国のモデルケースとしての再生計画が発表されました。2007年には、全国大学の募集定員と進学希望者の数が同じになるといわれております。厳しい状況ではありますが、一つの大学が順調になるには10年15年は必要ではないかというふうに思いますので、少し長い目で見守っていけたらというふうに私は思います。 そんな中で、少し気になる大学がありましたので資料をインターネットで拾い出し、現地にも行って見てまいりました。 岡山県高梁市にあります吉備国際大学という大学でございます。高梁市は、岡山駅から電車で約1時間の中国山地の中にある小さな城下町。昨年10月に1市4町が合併して、人口が4万1千ということでありますので、合併前には3万人そこそこという町でございます。その高梁市に昭和42年、短期大学と高等看護専門学校の開設に始まり、平成2年にはその2校を残したまま、社会学部の単科大学として吉備国際大学が設立されております。現在では4学部と大学院をもつ大学へと成長しております。 学生さんに尋ねますと、3千人ぐらいの学生がいるんではないか、定員割れの学部はないかと聞きましたら、それはないということでございました。詳しい資料によりますと、3校合わせて経営する高梁学園の学生数は現在4,316人、その内留学生は116人という数字になっております。昭和42年開設といえば、当萩市でも萩女子短大が設立された時期と重なっております。人口、産業、知名度どれを比べても萩の方が、と思われるところでございますが、これほどの差がつくのかと驚かされております。 大学に対し、行政がどのようにかかわってきたのか興味のあるところですが。人口の1割を越す学生の日常生活がもたらす経済効果一つを例にとっても、学生、教員、大学の消費支出は年間52億という数字が挙がっております。 大学の関係はここでおきまして、もう一つは地方制度調査会が11月にまとめる答申の素案がわかったというニュースが同じ紙面に載っておりました。行政改革の一環として、市においては首長は政策決定に専念する一方、助役という制度に代わり複数の副市長に福祉、行革等の専門家を起用し、担当分野の政策執行を委任するということで、行政運営の効率化を図るというものでございます。野村市長も市長会の会長等数々の役をこなされ、先日は萩ものしり検定という試験まで受けておられますが、体がいくつあっても足りない、気の休まるときも必要だろうと思います。この件について、私は行政改革の一環として有効なことだろうというふうに思っております。 さて、本題の観光行政について質問に入らせていただきます。大きく分けて市民球場跡地の利用計画についてということと、萩商、萩工業二つの高校の統合後の跡地の利用計画について質問させていただきます。考え方、思いが多少違うことは御理解をいただきたいというふうに思います。 現在、解体、整地されています跡地を見て改めてその広さを感じているところでございます。昭和30年ごろ、ちょうど昭和の大合併のころに工事が始まったように記憶しております。それが50年の年月を経て、平成の大合併に合わせるように解体されたことに時代の流れを感じているところでございます。 先の9月議会における近江議員さんへの答弁の中で、中央公園にしたいということでございました。また、若いお母さん方から希望もたくさんあるのでということでございました。私もそのようなことを耳にし、また長門市の公園で萩の人によく会うとか、おむすびでも持っていけば子供と半日はゆっくり遊べるというものでした。 そこでその真意はどんなものかと、長門市のルネッサ長門と市立図書館の裏にある小高い丘を利用してつくられた公園に行って見てまいりました。幼児から小学校低学年くらいまでが、親と一緒に十分楽しめるようによく考えてつくってあるなあというふうに感心しました。私の口からそれを事細かく説明するより、近くですので実際に行ってみられるのもいいかもしれません。隣の芝生は青かった、ということを実感されると思います。 重要なポイントは遊びに親の付き添いがいる年齢に合わせてあること。市街地と適当な距離があること。ゆるい斜面を利用して子供にチャレンジすることの楽しみを与えられること等があるかと思います。平面的な公園なら、川上地区にも河川公園、ダム公園があり中心地にもいくつもの公園があると思います。中央公園の計画は、次に質問する高校の統合後の跡地の利用にも関連してくると思いますので、計画はじっくりやっていただきたいというふうに思います。 市民球場跡地に関連してもう一件お願いしたいことがございます。球場に隣接していました武道場は解体され、ウエルネスパークに新しく多目的体育館として完成するとともに、小さな道場として旧明経中学校の体育館、現在土原体育館というんでしょうか、その一階部分にもつくっていただいております。 このことは大変関係者に喜んでいただいておりますところですが、ウエルネスパークにつくられる予定であったテニスコートは、風が強いということで中止になったと聞いております。昔の歌の文句ではございませんが、うれしがらせて泣かせて消えた、まさにこれはうれしがらせて風で消えたという感じでございますけども、残念な限りでございます。 現在市民コートは4面、もう2面あると効率的な大会運営や練習も可能になると聞いております。今のテニスコート、水はけ等しっかり整備をして、隣にほとんど使われていないゲートボール場が2面、これを有効利用して市のセンターコートとして活用はいかがなもんでしょうか。私の住んでる川上では、私の家から200メートルくらいの距離に川上中学校のグランドがありますが、11月中旬くらいまでは朝6時半くらいになると子供たちが朝練をして一生懸命練習しております。ぜひとも大きな大会でいい試合ができるよう、あこがれのテニスコートになるように整備をされてはどうかというふうに思います。 もう一点、萩商と萩工業の2校が統合して現在の萩工業高校へ段階的に移行するということが決まったようで、先日萩工業の校長先生の辞令交付の模様がテレビで放映されておりました。私ども団塊の世代が高校生になるときに分かれ、大体定年退職を向かえる時期にまた元の姿になるというのも時の流れというものでしょうか。 この跡地の問題、先の球場跡地の問題。私は市の中心になる土地をいかに観光立市の拠点としていくべきかが重要と思います。私ども周辺に暮らすものは中心に活力、魅力を期待し、それと連携をもってそれぞれの地域の特性を生かしていくものと思います。観光、ネットワークの中心を空き地でおくことのないように、長いスタンスで計画をお願いし、最初の質問を終らせていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(坪井豊君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 横山議員から観光行政についてということで、一つは市民球場跡地の利用、そしてまた高校統合後の萩商業の跡地利用について2問お話をいただきました。その前に通告にないお話が2点ございましたが、感想めいたお答えという形で恐縮でございますが。一つは吉備国際大学、これは実は旧萩市におきまして大学を打ち立てる前に特別委員会が持たれましたけれども、特別委員会がわざわざ実は高梁市の吉備国際大学にも赴いております。今横山議員のお話を聞きますと、なぜあの小さな町でというふうに思われるかもしれませんが、高梁市の後背地は岡山と倉敷という途方もない巨大な町が二つあります。これが三角形、トライアングルのちょうど二等辺三角形みたいなところにあるわけでありまして。 この特別委員会におられた、で、行政視察をされたときにそのときにも感想がありましたけれども、とにかく何と言うか、オートバイとか原動付きの車といいますかね、そういったものであふれている。それはなぜかと、倉敷とか岡山から通学をする、アルバイトは全部倉敷、岡山へ行ける。そういうようなことで、倉敷、岡山については実はそのそれに対応するような対抗するような大きな私学がない、とこういったこともありました。大変実は安定的な成長をしたところでありました。まさに今議員がおっしゃるとおりでありますが、その背景事情たるやそういった意味では相違がある。そこで安定的な数字が出たと、こういうことであります。これは一番お詳しいのは実は特別委員会ですね、行政視察、大変熱心な実は調査を行われています。その調査報告も私も見たことがあります。 いま一つの地方制度調査会で、制度が提案をされている。これはあくまでも地方制度調査会の答申の素案みたいなものでありますから、今からその素案が本当に答申になってそして、かつ今から通常国会なのか来年の通常国会なのか、そういう具体的な自治法の改正法案になって出てくるかどうか、そういう話であります。しかし私ども世の中各自治体はですね、先行していろんな意味でのですねそれに何ていうか先取りしたようないろんな行政の仕方もしているわけでありまして、なかなか合併いたしまして大変広域になった、すべてですね市長が取り仕切っていくというのはなかなか難しい。 ある分野は総合事務所に、もちろん助役という制度もありますし、それぞれの各部長の権限を強めていくとか、総合事務所長の権限も強めていく。ただ、総合的な責任は所在は明確にしていくということですね。このあたりははっきりしていく。ちょうど今、政府におきましても内閣の官邸機能を強化するということと全く同じであります。分権はするけれども、中央の一つのいろんな意味での最終的な責任をとる体制はちゃんとやる、こういうことだろうと思います。 本論の観光行政についてお答えをさせていただきたいと思います。市民球場の跡地の問題でございますが、これは実は昭和28年もう今相当前になりますけれども、都市計画決定をされまして30年に開設されました。そして市民球場が実は整備をされ、それと公園施設として一緒に併設をされているわけであります。これは本来でありますと、都市公園のあり方としては非常に特殊なやり方であります。したがいまして、萩には都市公園という具体的なものがないということで、ウエルネスパークの議論が出てきたときに、ウエルネスパークをつくるときに、要はいわゆるちゃんとした都市公園を市民球場の跡地につくるという約束の条件のもとに、ウエルネスパークが許されたというか着工した。これは県の工事でありますから、球場もあるいは多目的広場もこういうようなことで工事が始まりまして、それに合わせて本来であればもう少し早いテンポで市民球場の跡地がですね、もう利用できるような状態にならなければいけないのでありますが、いわゆる萩にはいろんな緑、緑地があるようで、都市公園というものはないんであります。 そういったその人口面積に一定の広場、そういった何か災害があったときの退避する場所も兼ねたですね一つの都市公園をつくる、こういったことがウエルネスパークの一つ条件になってまいりました。そういう中で、実はもう既に平成8年ごろからずっと球場跡地の利用ということで、アンケート調査やいろんな市議会でも何度も御議論いただきましたが、利用の仕方についてアンケート調査、あるいは具体的には中央公園の整備検討委員会、こういったものも具体的な方向としては、市民の老いも若きもそこでくつろげる、安らげる、そういった都市公園。これは水と緑とこういったものを基調とし、災害時の緊急避難場所にもなる、こういうようなことをベースにしながら、あわせてその施設、公園の中には今ありますテニスコート、それからゲートボール場、これは実は市民の皆さんから寄付をいただいた、そういうふうな施設でございまして、ゲートボール場はぜひ残せ、今グランドゴルフの練習場にもなっておりますけれどもそういうようなところ。 それから一つ若いお母さん方からの希望で、小さな子供たちがすべるプレイパーク、これはいわゆる大型遊具を備え付けたそういったものじゃあなくて、自然の木々や自然の大地を利用した、子供たちがいうなれば普通我々が子供のころ山林で遊んだはずで、そういったような場面をつくる、こういうようなことでございまして、プレイパークをつくる。これも一つの条件になっておりました。 そういったまたこの後背地、伝建地区も含めたところの観光地に行くことができる駐車場、こういったものの整備。こういったものの内容にいたします整備検討委員会の一つの結論をいただいております。提案をいただいております。そしてその中でちょっと今事情が変わってきた要素というのは、一つは今明倫小学校で行っておりますところの学童クラブ、児童クラブでありますが、これを実は児童館で、今言いましたちょっと言い忘れましたけれども、図書館、児童館がまだその中にまだ入いるわけでありますが、児童館に付設してほしい。この小学校の今空き教室を利用しておりますけれども、独立した形でぜひ設置してほしい。こういった児童クラブからの強い要請がございまして、児童館の中に併設をする。さすれば、ちょっと児童館は実は西の方に考えとったんですが、明倫に近い方がいいだろう。しかし今現在図書館がある。図書館の立地とその児童館、これは児童館、図書館は併設をしてつくるということでありますけれども、図書館は運用しながら隣に実は図書館をつくらざるを得ないと、こういう事情でございますんで、立地の場所がちょっとこの当初今考えておりました検討委員会で提案をいただきました具体的な案と少し変わってくるのかな、それを今詰めているところであります。大体概要は既に市報等にも掲載をし、内容の議論はある程度詰まっている。このような理解をしているところであります。市議会におきましてもそういった議論をいただいてきたところであります。 したがいまして今、具体的なお話ございました、例えばルネッサ長門のそういうふうな子供の遊戯場でありますが。このあたりはいま一つはですね大型遊具をウエルネスパークのちびっこ広場につけてくれ。ちびっこ広場にはかなり実はスペースがございますので、それを今お願いしております。18年度予算でぜひ付設をしてほしい。そういったようなことでちびっこ広場がまだ余り有効活用されていない、そういうようなことが一つ。それと大型遊具はそちらで、そしてプレイパークは市内中央で、こういうような住み分けをするのかなと、こういうふうに思っているところであります。 そして基本的には、広い芝生の上で親子があるいはお年寄りの皆さんがいろんな形で安らぎやいやしを求めることができる。そういった中央公園にしよう、こういうことであります。なお、図書館と児童館という一つの施設を今その場所の中につくらなくちゃあいけないわけでして、そういうようなこと今いろいろ考えているわけであります。 そうした中で実は商業、工業のですね統合問題が出てきたわけであります。これは全く予想していなかったんでありまして。急な話が出てまいりました。しかし、一方でもう中央公園の方の話はかれこれ10年近くなるわけでありまして、この今まさに工事にかかっているわけでありまして。工事というのは野球場の解体工事であります。そしていよいよその次にはですね、整地に入るわけでありますけれども。今大体青写真をですね詰めておりますので、もう一度整備検討委員会にかけて議論いただいてますので、もう一度委員の皆さんにはその内容について最終的にこういう調整をさせていただきました。こういう了解を取りつけようと思いますし、もちろん案ができましたら市議会にもこの内容をですねお知らせをしよう、こういうふうに思っているところであります。 それからもう一つは、後半にお尋ねがございました、このちょうど真ん中に萩商業の土地が、恐らくこの統合することによって萩商業の土地はある意味では利用がされない土地になってくる、そういう可能性が強いわけでありますが、ただ今現在のところですねこの土地についてどうするかという話、どうなるかという話は県教委にお尋ねしてもまだわからない、その一点張りでありました。 いずれにいたしましても何とかですね議員の御指摘のようにど真ん中の土地でありますから、これは大変な財産、どういうふうに使うか、これは慎重の上にも慎重を期して対応を考えていこうとこういうふうに思っております。商業のこのちょうどグランドを形成したころ、昔あそこは蓮田でありますが、そのころに在学をされた皆さんはですねグランドを埋め立てるのに自分たちが作業したと、もっこを担いで作業した。そういった思いのこもった土地であるから、これは絶対に萩市民のために使ってくれ、こういうことをですね非常に暖かい激励をですねいただいております。この利用につきましては県教委とも十分相談をいたしまして、そして市の中央部分でありますから、どのようにして利活用できるか、そして本当は間に合えばですねそういったものもあわせて中央公園の議論でありますけれども、これは都市計画決定を既に打ってありますので、そして作業を始めておりますので、基本的には今の構想に従ってやってまいります。 テニスコートをですね今4面という話がありました。これはもし本当に商業の方でですね土地を活用できるのだったら、今ある商業の方のテニスコートもあるわけですね。そういったようなものもあわせてっていうようなことも可能なのかなって思いはありますけれども、これとても実態、全く今この考えること自体夢のまた夢であります。 もう一度ウエルネスパークのテニスコートの話でありますが、先ほどお話では風に吹かれて何か消えた夢のようなことを言われましたが、実は風が強いからテニスコートをやめた、それだけの理由では決してないわけでありまして。実は駐車場という問題、スペースがないもんですから、ひとつその駐車場のスペースの確保をしなければならない、これが一つ。それから今マリーナ、萩マリーナのところに海岸線にテニスコートを5面もっておりますが利用率が非常に悪い。ほとんど利用がない。これは値段が高いからだとか、利用の仕方がちょっとできないとしにくいとか、そういったことも意見としてはありまが、今実は市内におきましてマリーナの5面、市民球場の4面、それから山根コートというですね3面、あるいは市内の中学校、高等学校にそれぞれかなりのテニスコートがございます。 そういったことから考えますと、ウエルネスパークに新たに設けた場合に利用が本当になされるのかどうか、こういう話でありました。大会はできるだろう、ということで議論を重ねましてちょうど駐車場のスペースがないということでありましたから、駐車場のスペースを兼ねた緑地にしよう。これが結論でありました。もちろんその中には確かに風も強いという話もありました。まあしかし風は遮断する施設をつくればですねやれないことはなかったんでありますが、そういうもろもろの議論の中で当初一番初めに県が提示した中にテニスコートはございましたけども、その後萩市とのあるいは萩市の体育協会とのいろんな議論の中で、これは緑地として駐車スペースがないときには、駐車場として使おう。こういうことに相なったわけであります。 まさに当初は立派な何面かのテニスコートという構想はあったのはまさに御指摘のとおり事実でありますけれども、そういう議論を重ねた中でこの緑地、そして場合によっては駐車場、こういうことで利用ができるようなスペースに変わったわけであります。 いずれにいたしましても議員御指摘のようにですね、萩商業の土地というのは、今から中央の部分の土地の関係でいいますと、今県の総合出先機関の事務所がありますが、この建て替えというのは実は遅れに遅れているのですね。で、今あの周辺に県職員の皆さんの駐車場がないんです。で、私ども今市の土地を実は貸与してます。そういうようなこと一つとりましても、今から必要となる土地はこれもし総合事務所がこの中央部から川の外に出るというんであれば別でありますけれども、いろんな意味での事由はかなりございます。そしてまたいろんなまだ市といたしましても利用の関係。例えば明倫小学校はまさに藩校明倫館でありました。そういう中で明倫小学校そのものの本体も実はあれは木造の建造物で昭和10年10月にできたものです。もう60年たってます。しかしこれは登録文化財になっております。そのあたりの利用をどうするかということも含めてですね、幅広い立場から、見地から今議員の御指摘がございましたように商業の問題、跡地については考えていきたい。 しかしこれは県教委の方の意向もありましょうし、県の方のその意向もありましょう。私どもも執行部としての意見もありますし、市民の皆さんの意向もあります。あるいは萩商業の同窓会の皆さんの御意向もあります。いろんな意味で議論を重ねていかなければならないだろうと思いますが、決して軽く考えているわけじゃあありません。この萩市の将来、今から5年10年20年30年将来を展望したときに利用できる大変大事な土地である、こういう認識は議員の御指摘のとおりでありますので、しっかり議論させていただきたいと思います。 以上であります。 ○議長(坪井豊君) 69番、横山議員。 ◆69番(横山賢治君) どうも答弁ありがとうございました。物をつくってしまうとなかなかもう取り壊せないという場合がありますので、しっかり議論をされてですね有効に、また私が思いますのには、萩市に来られる観光客の立場にたって物事を考えて、その中心地をどうするかということを、たくさんのお金と時間を費やして萩に来られる方に満足度を与えるような中心街であってほしい、こういうふうに思っております。どうぞしっかり皆さんと協議されてですね、いい物ができますようによろしくお願いしておきます。 以上で終わります。 ○議長(坪井豊君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 御趣意にそってできるだけこの中央公園の部分、そして高校の跡地の利用、こういったことを考えていきたいと思います。また、具体的な御意見がありましたら、ぜひ御提案いただきますようによろしくお願いします。 ○議長(坪井豊君) 横山議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩をいたします。     午後 2時44分休憩────────────────────     午後 2時55分再開 ○議長(坪井豊君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、質問順位5番、諸岡皓二議員。4番、諸岡議員。  〔4番 諸岡皓二君登壇〕 ◆4番(諸岡皓二君) 12月の締めということで一般質問をさせていただきますけれども、今まで4人の方が質問されまして、観光に対して、きょう3人の方が質問されるわけですね。全部で5人の方が質問をするのですけれども、1日に3件も集中して、重なることはあるかもわかりませんけれども、御了承お願いしたいと思います。 それでは、通告に従いまして、大きく3点について質問をいたします。 第1に、萩国際大学の今後について。2番目に、福祉行政について。3番目に、観光都市萩のおもてなし対応についてです。 私が、議員になりまして、2年8カ月が経過いたしましたが、質問の萩国際大学に関しましては、日々の会話の中からも、市民の方々が、一番注目している問題ではないでしょうか。 タウンミーティングにおいても、国際大学についての質問があり、市民の大きな関心事であることは間違いありません。 関東の数人の友人からも、山口県は、萩の大学といい、高校までもが民事再生と、暗いニュースばかりで、山口県はどうなっているのかと、叱咤激励されるありさまです。 この萩国際大学は、県と、市から、我々の税金である、40億円を補助金として投資されているわけですから、問題な点について、今までにも幾度となく質問をさせていただきましたが、正直なところ、市民の方々は納得、理解されていません。過ぎ去ったことを言っても仕方がないことですが、責任の所在がありますのでお聞きいたします。 市長は事あるごとに、市民の大多数が賛成してできた大学と申していますが、賛成の90の団体の中には、団体の長や、代表のみが賛成されたとのことです。賛成された団体の方にお聞きしましたが、大学誘致での検討会や、勉強会の話は、聞いたことがなく、新聞等のマスコミ媒体で聞くくらいであったとのことです。 また、ある組織に所属している方も、組織内では、反対していた会員が多かったと申していました。平成16年3月の定例議会でも、一般質問でも私は負債が雪だるま式にふえているので、大学運営をやめたらどうかとも提言しています。日経ビジネスの記事にもよりますと、前安部理事長も、大学を設立する前に相談があり、やめるように話したとのことです。その顛末が民事再生です。 市長の施政において、この大学問題だけが、大きな誤算であることは非常に残念であると察しますが、残念では済まされない問題なのです。 民事再生法を申請し、来年1月債権者集会が予定されていますが、疑問な点がありますので、お尋ねいたします。 まず最初に、38億8,000万の債務についてですが、10月11日の議員配布の資料では確定再生債権金額は38億8,000万と発表されましたが、債権の内訳明細が良くわかりませんのでお尋ねいたします。 まず最初に債権38億8,000万の内訳をお尋ねいたしますが、私が調査いたしましたところ、平成16年11月30日現在の借入金明細書に、借入先6,000万円が記載されております。貸出先が理事等となっていますが、ここで言う貸出先の理事等とはだれのことですか、お尋ねいたします。 また、未確定別途権付債権の書類等には、理事等とは記載されていません。逆に萩石見カントリークラブとして、6,000万円の届出債権として記載されています。この点について、理事等から萩石見カントリークラブに、債権名義が変更されたのはどういうことなのでしょうか。また、どうして変更されたのか、お尋ねいたします。 2番目に、来年度の入学状況についてですが、このような問題を抱えている大学に子弟を安心して預けていただける御家庭があるでしょうか。 今年も従来の学部での募集ですが、現在の推薦入学状況はどうかお尋ねいたします。 私の調査しましたところでは、目標140名に対して、大きく定員割れをしているようですが、市長は理事としてどのように学生募集対策をお考えなのかお尋ねいたします。また、平成19年度募集では、200名の定員とのことですが、大学リサーチによりますと、大学の福祉系の大学や学部は、定員割れを起こしているようですが、定員募集において、市には大学推進室があり、市長として、理事として、かかわっておられるので、確認のためにお尋ねいたします。 また、同じ轍を踏まないためにも市長は市民に説明する義務があります。 3番目に、福祉系学部としての展開についてですが、あわせて、ライフデザイン学部を創設するとのことですが、どんな学部なのか、また、専門学校を開設されるとのことですが、大学と専門学校を同時に開設して、本当にこの北浦地区に学生が集まるでしょうか。 話によりますと、国家資格が取得できるとのことで、国家資格というのは非常に資格になると私も思っております。ですから、この点は非常によいことだと思いますが、この点を強調する方法しかないと、私は募集のためにはいいと思います。また、現在の大学名での募集活動において、福祉系大学にするためにも、萩国際大学名では、マイナスイメージが大きいと思われますが、大学名を変更されるかどうか、お尋ねいたします。 2番目に、福祉行政についてですが、少子化について、市長と市民とのタウンミーティングにおいて、市長は少子化に対する説明の中で、大きな問題であるのに、ただ単なる現状の説明に終始していましたが、萩市において、次を担う子供たちが、高校、大学を卒業すると、村田清風の人の論を従事行っているように、自分の修業をする場所がない、これまでの野村市政の中で、若者の定住と、修行の場の確保ということにおいては、大きな成果はありません。この点において、市長の少子高齢化に対する具体的な対策をお尋ねいたします。 私はこれまでの国の政策が、箱物行政であったと見受けます。ですから、今後はハード面から、ソフト面へ移行すべきです。税金の流れを変えるすなわち箱物行政から、生活、福祉行政です。住民が住みやすい、暮らしやすい政策を萩市独自でつくり上げることです。ですから、ソフト面の充実を図る上での福祉政策を検討すべきではないでしょうか。 少子化対策として、第3子が誕生すれば、第1子が高校を卒業するまでは、月10万円を援助するとか、第2子が誕生すれば、医療費は第1子が高校を卒業するまで無料とか、子供を育てる環境づくりに大幅な予算を組み入れることも必要だと思います。 市長は、少子化支援に今まで以上に注意を払って、次世代育成事業に力を入れていくことが必要だと思います。 今まで以上に、思い切った子育て支援策を取り入れるべきではないでしょうか。特に、税金の有効活用をお願いいたします。 今後は、今まで以上に、税金の歳出における改革を行うべきだと考えますが、市長の御所見をお尋ねいたします。 また、子供が欲しくても、恵まれない御夫婦に対して、不妊治療対策を検討されていますが、もう少し、不妊治療に対して、援助支援策を考える必要があると思います。このことも少子化対策の一つと考えますが、市長のお考えをお尋ねいたします。 2番目に、高齢福祉対策についてですが、萩地域には、老人健康福祉施設のうち、特別養護老人ホームが9ホームあり、有料老人ホーム、養護老人ホームを加えますと12ホームあります。現在入所待ちの方が100名を越えているとのことです。10年後、15年後を考えますと、とても収容できる状況ではありません。そのために、施設を新たに建てるには、資金が要ります。県、国、市の共同での対策として、大型の特別養護老人ホームか、有料老人ホームを検討する必要があると考えますが、特に高齢化の早い萩市にとっては、急務だと思います。 例えば、収容人数が5,000人で、温泉付き、医療施設があり、全国ネットで募集し、風光明媚で、空気はきれい、海の幸、山の幸は豊富で、しかも地元では第一次産業の活性化が図られ、萩市にとって条件的には最高だと思いますが、このような大型特別養護老人ホームができれば、雇用対策、少子化対策、高齢者対策について、少しは解消できるのではないでしょうか。 施設を新たに建設するには確かにお金が必要ですが、ここで市長の手腕発揮となるわけです。ぜひ期待したいものです。 また、65歳以上の方を対象としたイベントを行い、健康の活性化を図ることも必要です。元気な方々が多く、もっと活動の場を与えるべきだと思います。 タウンミーティングでは高齢者の生涯学習用の施設使用の有料化について、意見が多々ありましたが、なぜ、無料にされるお考えはないのでしょうか。また、この件につきまして、再検討されるお考えはないのか、お尋ねいたします。 3番目に、認知症対策についてお尋ねいたします。 我が国では、今後、人口の高齢化が急速に進む中で、認知症高齢者の数が急速に増加するものと思われます。65歳以上の認知症高齢者は、平成37年には300万人を越えるものと予測されており、認知症高齢者やその家族は安心して生活を送ることができるよう、地域全体で支える地域ケア体制の整備が喫緊の課題となっております。 特に、萩地域は高齢化率が高く、65歳以上の方が萩市で約2万2,000人、うち約1,500人を超える方が認知症で、施設ケア、在宅ケアでお世話になっているようですが、低下している在宅介護力を考えますと、今後どこでケアするのか、大きな問題です。高齢者対策でも述べましたが、入所する施設が不足しています。萩地域における認知症高齢者を取り巻く、実情、課題はどのようになってるのかお尋ねいたします。 また、認知症になる前の予防対策として、早期発見の見極めの診断機器を活用して供えることも必要です。診断機器を保健センターや、市民病院に設置して、事前に対策を行うのも、今後を考えれば、良策と思いますが、市長の御所見をお尋ねいたします。そして、予防対策を検討することを申し述べておきます。 また、必要のよい器具は早めに準備対応することです。話は変わりますが、AED機器の導入です。このたびAED機器は城下マラソンの大会で装備されますが、話題性のためにも必要だと思います。また、認知症対策として、周防大島地区や、阿武地区によい取り組みの例がありますので、参考とすべきと思います。 最後の観光都市の萩のおもてなしについてですが、私が食についてお尋ねいたします。 観光について何度もお尋ねしていますが、私は、萩発展の起爆剤は、観光での産業を活性化することが、最大のポイントであると思います。箱物だけではお金は落ちません。やっぱり食です。特に食についてですが、萩、北浦地方は、海の幸と山の幸に恵まれています。だが、素材には恵まれていますが、郷土料理、お土産品、提供方法等の工夫が足りないために、まさしくもったいないという表現が適切です。 私は、各お店の方々が、努力はされてると思いますが、安くておいしい料理を提供することが、おもてなしと思っております。市長は食でのおもてなしをどのようにお考えなのかお尋ねいたします。 最近の観光客の嗜好は、心をいやしてくれる食へのおもてなしが必要なのです。6月の定例会でも申しましたが、団塊の世代が退職し、家族や友人達との滞在型旅行が活発化してくるものと思われます。官、民、業の一体化はどうなのでしょうか。もちろんスムーズに推移しているとは思いますが、この点は後でお尋ねいたします。 また、ある新聞に、元気、九州・山口のシリーズとして記載されたことがあります。長崎県松浦市での例ですが、今までは水揚げした魚、旬あじ、旬さばとして東京、大阪に出荷していたため、地元ではほとんど食べられなかったということです。このままでは松浦市は長崎への通過点となり、何とかしなければ松浦はだめになると危機感が高まり、観光客に獲れたての魚を食べに来てほしいとの発想から市の商工課、水産課、そして商工会議所、漁協、鮮魚店、料理店、宿泊施設の協力で、松浦地域水産物供給ネットワーク推進会議を2004年4月に発足させ、10月に、市内への流通ルートを完成させ、旬あじまつり、旬さばまつりを開き、市内の料理店や、宿泊施設へ料理を提供し、3年計画で対応したとのことです。 広報は観光協会が担当し、官、民、業一体、三位一体となって取り組み、結果として今年の4月から8月の4カ月間で、7,500食、600万円を売り上げたとのことです。 祭りの後も、各お店の板前さんが、研究会を組織し、新しい料理の開発に取り組んでおり、また11月から旬さばまつりが開催され、全国から観光客が足を運び、旬あじまつりに一度来られた方が、リピーターとして他のお客を伴って再度来店され、拡大しているとのことです。ちなみにアジの水揚げは、約3万6,000トン、萩の10倍の漁獲です。さばは約4万2,000トンで、今後は、トラフグと車えびを安く提供できるように取り組むとのことです。トラフグも日本一の水揚げになる予定らしいです。 食でのおもてなしは、市民の盛り上げはもちろんのことですが、行政としての指導、そしてまとめ役は重大なことだと考えますが、市長として、食対策を今後どのように取り組まれるのか、お尋ねいたします。 次に、ユニバーサルデザインのまちづくりについてですが、市民および観光客の安心と安全を守るために、ユニバーサルデザイン化されたまちづくりは観光都市萩として、大きな課題だと思います。 高齢化社会を迎え、シルバーカーや、車椅子がふえている今日このごろですが、道路は社会的弱者が、歩行不能で、段差はあり、本当に危険な箇所は多々あります。私は、ここに携わる市民に対する生活道路にも供するので、安全が第一と考えます。計画はなされているとは思いますが、優先順位を明確化され、市民にわかりやすくしていただきたいものです。 観光名所においても、文化財としての規制があって、厳しい諸問題がありますが、今後ユニバーサルデザイン化について、どのようなお考えなのか、また、どのように対応されるのかお尋ねいたします。 3番目に、萩温泉に対する観光客の反応についてですが、温泉を活用とした営業が展開していますが、状況はどうなのでしょうか。愛知万博終了後の観光客の流れはどうなのでしょうか、また、温泉利用のアンケート調査を行っているのでしょうか、お尋ねいたします。 4番目に、官・業連携についてですが、どこの世界にもお互いが協力し合って取り組むことが最大のパワーアップに結びつくことを理解されていると思いますが、今の市役所と、観光協会、商工会議所の連携は、すばらしく最大限に機能しているでしょうか。側から見ていて、よいとは感じませんが、市長はすべてうまくいってるとお思いですか、お尋ねいたします。 私は、毛利元就の3本の矢の教訓を生かして、低迷している萩をもっと盛り上げなくてはならないときに、不協和音を時々耳にしますが、もっと歩み寄りがあってもよいのではないでしょうか。商工観光部長や、担当課長が、観光協会主催の月例会に必ず出席し、観光協会の動向を把握し、お互いの意見を出し合い、政策を理解し合う、また、商工会議所の観光部会会議にも出席し、お互いの意見交換を話し合い検討する。そして、萩市の観光産業をよりよい方向に船出していくことに、お互いが協力し合うことです。そこには必ず市民を忘れないようにしていただきたいものです。 要するに、官、民、業おもてなしの協力です。観光都市の官、民、業が役割分担を明確にしながら、おもてなしを理解、納得、行動することです。市長も、おもてなしについて、市民サイドに向けて、市民の意見を聞くことが必要ではないでしょうか。広く、市民の意見を聞くことが大切なのです。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(坪井豊君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 諸岡議員から大きく3つの問題についてお尋ねをいただきました。 萩国際大学の関係でありますが、まさに今までいろいろ御議論をこの市議会でもいただいてまいりました。まさに年明けにはいよいよ債権者会議が開かれ、19年4月に向けての再生努力をしようとしているところであります。 できるだけ今、みんなが力を合わせてやろうというときでありますから、ぜひ、このいろいろな面についても御理解をいただきますように。ここでいろんなこと、いかにも何か、疑念があり、疑惑があり、こういったことをもし市民の皆さんが聞かれたら、ますます今、それでなくても大変皆御懸念をされてる、そういった中で、その輪を広げて、不安を感じられることになるのではないか、きょう、今、御質問いただいたことでも、どうしてそういうことをお尋ねになるのかなと思うことですので、ちゃんと答えていきます。 一つは38億8,000万の債務の内容、これは確定債権の内容としまして、先般記者発表等で明らかにされたものでありますし、この確定債権の総数、債権者の総数が9名であり、確定再生債権の総額は2億3,200万、こういうことでありますし、未確定再生債権についてはこれは36億5,100万、こういうことでありまして、これはあくまでも別除権者、別除債権、要はいろいろな意味でこの担保等がついてるそういったその関係でありますし、先ほど別件とか何とかおっしゃいましたが、別除債権でありますから、そこのあたりははっきり定義を明確にして欲しいと思います。 そういう中で今具体的にお話がありましたのは、途中で、6,000万の貸付金があるが、それはだれが貸し出したのか、これは、運転資金について、この資金ショートが予測されましたので、ちょうどその12月末までの期間ということで当時でありますが、昨年のちょうど秋にかけまして、私も含めた理事が中心になりまして、6,000万の貸付金を国際大学に貸与をしたものであります。あくまでも12月末までのショート資金、この運営資金のショートを補ったものであります。 それはその12月末に返済をいただき、そして具体的に今お尋ねありましたもう一つのこの別除権でありますから、別件ではなくて別除権についたものについて、未確定別除権の債権、こういったことについて別途この6,000万がとおっしゃってますけれども、それは金額はたまたま同じでありますけれども、全く違う性格のものであります。これは大体1月になりますと、入学者等のいろいろな入学金等が前もって入ってまいります。こういったことで運営がやっていけるだろうということでありまして、そのときにゴルフ場の関係がございました。この萩石見カントリークラブからの借り入れが、この平成17年の2月に起こっているものであります。それがこの総額としまして、2億いくらの金の中の一部であろうかと思いますが、今私どもが提出をしたといいますのは、これは一時的な資金ショートの手当てのための運営資金、12月末にこれは終了されているものであります。 そして新たなものは、別除債権として、この与えられたもの、これが別途あるわけでございます。それは今のお金とは直接関係がないわけでありますから、それを結びつけて、いろいろ議論されるのは非常に不思議な気がいたします。そこは良くわかりません。なぜそういうふうなことをおっしゃるのかわからない。それがまず一つ。 それから、今の入学状況であります。これは一つお話をしないといけないのは、民事再生というのは、今の大学をそのままの形で継続をして再生をするという話ですね、いったんこれを破産させるということではないわけでありますから、これは当然大学の運営を引き続き行うということでありまして、本来でありましたら、こういう状況でありますから、今までどおりの入学募集というのは非常に難しい、これは議員の御指摘のとおりでありますから、そういった意味で、しかしこの民事再生という性格からして、引き続き大学を継続しながら、19年4月には新しい学部、新しい内容で再生をすると、こういうことであります。その間は継続をする、そしてこの平成19年4月からは、継続をしていますから、当然いうなれば入学者、入学定員の2分の1、確保されれば国からの補助金も確保できる、こういうことでありまして、そういうふうなことで今継続をするわけでありまして、もちろん入学をいただいた方はちゃんと新しいシステムの中でも包摂できるように、しっかり対応していこうということでありますから、そのあたりについては、入学者の方についても不安がないように。 しかし、今の段階では新しい学部の宣伝もできない、そういう状況でありますから、なかなか入学者の確保は困難である、こういうふうなことは当然前提の上での話でありますから、今おっしゃってるようになかなか入学者を確保できないだろう、御指摘のとおりであります。しかし、19年4月に200人定員で新しい学部を創設をするということで今進んできているわけでありますから、ぜひそういった意味での御理解をいただきたいと思います。 内容についてはライフデザイン学部ということであります。まだ詳細は今から文部科学省と詳細を詰めていく話でありまして、しかしそこには国家資格をちゃんと受けれるように、今大ざっぱな話で議論をしておりますのは、この専門学校も併設をして、ダブルライセンスという、専門学校の例えば資格、理学療法士、作業療法士、こういったものも、併設する形で、ダブルライセンスで、取得ができるようにしよう。大学の単位がその専門学校の単位に共通をされる、そういったことになれば、この4年制の大学の学生でありながら、専門学校の資格も併せてとることが可能になるとか、そういったいろいろな新しい工夫もしながら今考えられているわけであります。 なお、今からまだまだ詳細は文部科学省とも詰めていくわけです。今、民事再生のための再生の計画という形で、この非常に抽象的ではありますけれども、そういったものを議論しているわけでありますから、詳細はまさに国家資格の取得、そのための環境整備といいますか、いろいろな条件がいろいろありますので、そういったものはまさにこれから詰めていくわけです。 しかし、一方で、債権処理、債務処理、そういったものは、今着々と、粛々と行われているわけであります。一応先般、この冒頭で、市長報告をさせていただきましたように、既にその計画案が出され、年が明ければ、債権会議が開かれ、そこで、その債務の一連のものの処理が行われる、こういうことでありますから、ぜひ御理解いただきますように、とにもかくにも、民事再生をし、再生をしていく、もしこれが今おっしゃったように、諸岡議員が、もうこの段階でやめとけとおれは言ったとおっしゃる、そのときやめたらどうなったのかということですね。私どもは何とかしてこの大学をいろいろな形で継続し、再生をしたい、こういう思いでがんばってきてるわけですから。もしこれで、途中で投げてしまえば、まさに今まで投資した額は、それはまさに雲散霧消していくわけでありまして、もう一度この今まで失敗めいた話はたくさんありました。しかしそれをもう一回同じ轍を踏まずに再生をしよう、これは今若者の定住というようなこともお話をいただいておりますけれども、この大学誘致のときの話は、この大学が誘致されればここに、この萩にいながら通学ができるとか、あるいは、卒業生も若干は歩どまりがあるだろうと、萩にですね、いろいろな形で議論が行われております。 今みんなが反対し、賛成したんじゃないじゃないかという話をおっしゃいますけれども、そのときにはいろいろな期待と希望もあったわけです。それがこの希望どおり、期待どおりになかなか結実しなかったことについて、これはだからもう一回チャンスを目指してやろう、こういう話でございますから、何とか一つ御理解をいただきますように、今までこの紆余屈折はありましたけれども、再生についてのめどが今ついてるわけでありますから、そこも何度も言いますけれども、文部科学省も今多くの大学は今おっしゃったように、福祉系の大学すらもですね、なかなか運営が難しくなってる、しかしそういった中で、民事再生によって再生をしよう、これだけの意欲を持って、関係者も努力をいただいて、これはぜひ、大学の再生の全国のリーディングケースにしよう、こういったことで支援をいただいてるわけですから、そういった意味でもう一度しっかりやっていこう。 そのときにやはりもう一度市民の皆さんもですね、ある意味では御支援をいただかないと、あれは俺たちは知らない学校だと、こういうふうに言われると、来た学生たちはどう思うかという話であります。 この国際大学が出発しましたときに、多くの市民の皆さんが、例えばホストファミリー一つとりましても、みんな一人一人留学生に、萩のお父さん、お母さんみんなこの引き受けていただいたらですね、今なお、お付き合いをずっとされております。卒業して、本国に帰った子供たちもいます。学生たちもいますけれども、いろいろな意味でまだ便りは続いているわけであります。 いろいろな意味で、この課題はたくさんありますけれども、これは乗り切っていかなければならないわけです。我々は過去を翻って見ますと、失われた10年といわれる10年、日本でも、いうなれば戦後、これだけのデフレがあって、経済状況が悪かったことはないわけでありまして、絶対につぶれないという銀行もつぶれたわけでありまして、大きな会社もリストラになったわけであります。大学が一つ二つそうやっておかしくなっていくっていうのは、ある意味では、経済状況の話からいいますと当然でありますし、それで、決して私は今、その説明でそれがすべてで責任逃れするつもりは全くありませんけれども、そういう状況下の中で、今、何とか民事再生に来たわけでありますから、これはぜひ、その努力を理解をしてほしい。 さっき言いましたその6,000万の話、みんな理事がお金を出し合ったのですね、工面して、6,000万円集めたのです。大抵の人は年末までに何とか返してもらえる。当てがあるかどうかわからなかったですね。それでも皆理事が拠出をいただきました。理事を中心にですね。そういう努力を重ねてきて、何とか民事再生に持ってきたわけでありますから、それはぜひ御理解を賜りたいと思います。 大学の名前を変更する可能性があるか、こういったことも含めておそらくイメージを一新する。議員の御指摘でありましたように、おそらくそういった方向になるのだろうと思いますが、まだ、大学の名前の変更とか何とか言うのはこれは文部科学省とのいろいろな協議決定事項でありますから、今の段階で、具体的な名前はこうなるというとこまで、私から言うことはできませんが、恐らくそういう方向で検討されるのだろうとこういうふうに期待をしているところであります。 かなり広範囲な福祉行政についてもお尋ねをいただいております。その福祉の関係について、詳しくは担当部長からお答えをいたしますけれども、例えば、特養の話についても、今この山口県の中で、特養が介護保険の関係者との人口比でいいますと、萩が一番整備されてるのであります。この病床数が一番多いのであります。そして、療養型の病院もあります。療養型の病院。こういった中で今、具体的な数字をおっしゃいました。しかしこの数字も実はダブルカウントされているものもございますし、そしてまたその介護サービスの問題もあります。そして具体的には大変大胆な5,000人規模の特養の話もいわれております。 特養を拡大する。例えば今いろいろな形でですね、萩ロイヤルホテルをこれを特養にしたい、あるいは有料老人ホームにしたい、こういった申し出がたくさんあったのです。だけどこういったものをもし許せばどうなるかというと、介護保険が成り立たないです。萩の方じゃなくて全国からそういった方が集まったら、住所地特例というのは、実はあるようでないのです。もし、住所地特例があったらその費用を、介護保険の費用を全部例えば、東京から来たら、東京都が見てくれれば、私も喜んでやります。そういったものを全部萩市が背負い込んだらどうなりますか。萩の介護保険は壊滅するのです。5,000人規模の特養をこの萩につくったらどうなりますか、ということは、この皆さん、市会議員の皆さんほとんどそういうとんでもない話だと、そういったことはできない。有料老人ホーム、これだったらですね、費用はみんな入所者が払う、しかし、最後の介護保険の対象になるということになれば、介護保険というのはいったいだれが負担するか、要するに利用される方は受益者でありまして、後は40歳以上の方がみんな負担をする。介護保険料も萩もできるだけ抑えてまいりました。しかしだんだんやっぱり上がってきます。これは高齢化です。それから、入所者の方もふえてる。さっき言いましたように、病床数がたくさんあるわけでありますから、それは大変な数字であります。しかし5,000人規模の特養をつくれなんていうことを今この公の場で言われて、それは何かすごいいいことだと、市民の皆さんは感じるかもしれません。じゃあその介護保険の関係の責任はだれがとるのか、市長がとるのですね。私はそんなことはできないです。 今介護保険がどういう形になってるかと、介護保険の改訂になりました。なぜホテル費用をみんな持ってもらうか、介護保険がどんどん赤字になっておるからです。在宅でお世話をされる方、そのときは食事も、その拠出の費用も全部皆個人が負担することになります。しかし、この特養、あるいは老健の施設に入れば、これはいわゆる介護保険の費用で賄われる。これはアンバランスじゃないか。介護保険も相当経費が負担になってきている。そういう中で、その食事の費用、あるいは居住の費用、俗にホテル費用といいますけれども、そういったものは、この入居者の方に負担してもらおう、こういうふうになってます。 それだったら所得の低い人は、この施設に入れないじゃないか、これは所得の低い方に対する特例措置をとろうと、これが今介護保険の改正法案です。10月1日から既に施行されてるわけでありますけれども、いろいろな問題があります。今本当に、諸岡議員の御提案、静かに聞いてれば、本当にすばらしいと思う人と、これは一体だれが負担するのだと思う人と別れると思います。だから正確に物事はちゃんとお伝えをされるべきだと、卑しくも市議会、萩市議会でそういう御質問をされるのであれば、ちゃんとですね、ある程度のことを理解いただいた上で、言われるべきだろう、こういうふうに思います。 かつ、福祉の方の話についても、先ほど、3児目が誕生すれば、1児目が高校を卒業するまでは月10万円を支援する。あるいは2児目が誕生すれば、医療費は1児目が高校を卒業までは無料とする。 このため、これ今御提案いただきましたこれでいったいいくらお金がかかるか、10億円はかかりますね。10億円近くが、10億円過ぎるかわかりません。そりゃ確かに、じゃあ他のものをやめてこれをやれとおっしゃれば、一つの見識かもしれません。しかし、こういうことを重ねていって、これは1年だけじゃないですね。2年3年、そりゃ子供の数がだんだん減るから、金額は減るかもしれません。10年間で100億のお金をどうやって出すかということを含めてですね、今、箱物行政から、ソフトな行政に移れとこういう話であります。 私ども、箱物をそうやってめったやたらですね、理由もなくつくっているのじゃないです、児童館をつくってくれ、みんな合唱です。大合唱です。だから用意する。あの市民病院をつくれ、市民病院がないじゃないか、特養もないじゃないかと、かがやきをつくれ、健康維新の里をつくろう、これも箱物です。しかし箱物行政そうやって一緒にできますか、変な箱物がありますか。それぞれにですね、みんな必要があって、しかもいろいろな補助措置、いろいろなお金の手当てをして、これは国が助成をしてこんなことでですね、われわれが節約になるというような努力をしながらやってるわけであります。そういうふうなことで、決してその箱物行政一般で無駄な投資をしてきたつもりもありませんし、今後もですね、できるだけ倹約に倹約を重ね、いろいろなことを努力してきているわけであります。 したがいまして、今具体的な御提案、何か本当に、あーそういうことか、なかなかすばらしい案じゃないかと思われる方には、ぜひですね、この裏にどのくらいの費用の負担がかかるかということもぜひ、ちゃんと、一つ御理解をいただけるような説明が必要だろうと、こういうふうに思います。 後、いろいろな御提案をたくさんいただきました。それぞれについては、担当部長の方からお答えをさせていただきたいと思います。 それから、後観光の方であります。観光サイドについては、食の話は、私も全く賛成でありますし、先ほど午前中に波多野議員からも食ということを言われました。食というのは一つの旅、観光旅行のこれの一つの大きなウェートになる。これを今萩がいろいろな形で、いろいろな方々が努力をいただいております。旅館、ホテルの方はもちろんでありますが、その中の料理担当、料理長の方が集まって、海の幸、山の幸、それぞれでいろいろな研究をされております。 この間も、それぞれさっき紹介いたしましたように、このいろいろな場で、このメディアの皆さんも集めて、集まってもらってそこでいろいろな話をしました。 この土曜日に、「おーい、ニッポン」というのがありました。「おーい、ニッポン」の中でごらんになったと思います。この江戸時代の萩の藩主の料理を再興しよう、そういった努力もですね、これは一つのイベントではありますけれども、一過性のものをということだけではなくて、やはり、そういったいろいろな料理の努力も今されているわけでありますから、そういったようなことをぜひ継続できるように、また、議員の方からもいろいろな議論で、おくつろぎいただき、御支援をいただきたいと思います。 今、例えば活イカといいますか、イカの活きづくりでありますが、萩では本当に1、2カ所しかありません。今、5カ所くらいイカの活きづくりが食べれるようになりました。これも大変な進歩であります。もちろん男命イカということで、須佐地区でも大変御努力をされております。何カ所か食べれるところがあります。旧萩市内でも食べるところがふえてまいりました。 いろいろな意味で今関係者の努力が実りつつあります。まだまだ道は遠い、こういう御指摘もあろうかと思いますけれども、そういった動きが出てきたということはぜひ御評価をいただき、そしてそれをさらにいっそう振興できるようにまた御助力をいただきたいと思うわけであります。 今、松浦市の話をいただきました。こういったことも私どもも十分視野に入れながら、この努力をしていきたいと思いますし、官、民、業の三位一体、こういう話でありますが、できる限り一緒に力を合わせてやろう、今おっしゃった観光協会のいろいろな役員会とはちゃんと担当部長か課長が出て、今やってるわけでありますから、何かいかにも仲悪いというように言われるかもしれません。いろいろなことがありましたのは事実でありますけれども、しっかり今、好きなことをやろうと、こういうふうにいってるわけですから、そのあたりはまた、ちょっと横向いてると思って、そういった局面があればおっしゃっていただければ、ちゃんと横を真正面に向きなおしますので、このよろしくお願いしたいと思います。 温泉の話、ユニバーサルデザイン、このあたりは担当部長が今しっかり勉強をしておりますので、部長からお答えをさせていただきたいと思います。 とにかく、観光につきましても、今いろいろな課題がたくさんありますけれども、それぞれの事業者の方々、あるいは行政、そのほか関係業界の皆さん、いろいろな形で努力をいただいております。 先般も東京で情報発信会、これは県主催のものでありましたが、そこの後の懇親会に出てきましたのは、みんな萩の料理が中心でありました。いろいろな料理、萩の料理を中心に出させて、それもみんな事業者の方の協力であります。いろいろな意味で協力をしております。 その一つずつ、こういったことをやってる、こういったことをやってるということをできるだけ情報として議員の皆さんにも御連絡をする、提供すると、こういったことを必要だなっていうことを最近何してますので、できる限りそういった情報もですね、きめ細かにお伝えするように努力をしていきたいと思います。 ぜひ、このそれぞれの問題について、御理解を賜りますようによろしくお願いをいたします。 ○議長(坪井豊君) 保健福祉部長。  〔保健福祉部長 河村正男君登壇〕 ◎保健福祉部長(河村正男君) 諸岡議員の、福祉行政についてお答えをさせていただきます。 若干市長の御答弁と重なる部分もあろうかと思いますが、お許しをいただきたいと思います。 少子化の問題についてでございますが、少子化の要因につきましては、晩婚化、離婚率の上昇、育児に関する経済的、精神的負担、個人の価値観に対する変化など、さまざまな要因があろうと考えられます。特に萩市では、若い世代の転出が要因の一つとして挙げられます。この若い世代の人が定着できるまちづくりを進めていくことが必要と思われます。 現在萩市が実施している、子育て保護者への経済的支援策の主なものといたしましては、保育所に同時入所した場合の、第2子目以降の保育料の無料化、第3子以降、3歳未満児が保育園に入園した場合、保育料の全額、または半額を助成する、多子世帯子育て支援金支給事業、ファミリーサポートセンター利用者負担金助成事業、乳幼児医療費助成事業、児童手当支給事業などがございます。 乳幼児医療医療費助成事業につきましては、平成16年度から、医科外来にかかる医療費の助成対象児童が、小学校就学前までに拡大をされました。また、児童手当支給事業につきましても、支給対象児童が小学校3学年までに拡大をされております。 議員御提言のような事業を実施するといたしますと、相当額の財政負担を強いられ、後年度負担もあるわけで、今日の厳しい地方財政状況の中で、現在のサービスの質を維持し、継続していくことを考えると、財政的なことを念頭に置きながら、施策を実施していくことが必要かと考えております。 次に、不妊対策でありますけれども、不妊に悩む方々の不妊治療への経済的負担を軽減するため、平成16年度より、次の事業を実施をいたしております。 まず、山口県一般不妊治療費助成事業でございますけれども、医療保険法の規定による不妊治療に要する経費に対して助成をするものでございまして、夫婦の前年度の所得の合計額が650万円未満の方に対して上限を3万円として助成をしているところであります。平成16年度の実績で10件、17年度につきましては、11月末現在で1件となっております 次に、山口県特定治療費助成事業でございますが、体外受精、および顕微受精に要する経費に対して助成をするものでございまして、夫婦の前年度の所得の合計額が650万円未満の方に対しまして、上限を10万円まで支給をするものであります。実績といたしまして、16年度で12件、17年度で、11月末現在4件となっております。 現在のところこの制度で、実施をしていく予定でございます。 それから、次に高齢者施策についてでございますが、特別養護老人ホームの待機者につきましては、平成17年6月に阿武町を含む萩圏域の特別養護老人ホーム8施設に対して、待機者の状況を調査をいたしました。 お一人で複数の施設の申し込みをされている方も多くございまして、重複申請を整理をいたしまして、実際の待機者を出してみました。 要介護1から5までの待機者数は、全体で193人でございます。特養の申し込みは制度上では要介護1から利用できることになっておりますが、平成15年度から、特別養護老人ホームの入所については、申し込み順でなく、介護の手間のかかり具合、介護者の状況、緊急度等を勘案をし、施設が独自に判断基準を設けて、入所順位を決定することになっております。 現実には介護度の重い要介護4、5の方が優先されるということになります。特に入所が必要な方は在宅の方で要介護4、5という方が該当ではないかと考えております。 在宅とショートステイを利用されている要介護4、5の方につきましては、この時点で13名ということになっております。 次に萩圏域の入所系施設の整備率についてですが、山口県では、保健福祉圏域といって、9圏域を設定をいたしております。介護保険施設の入所施設としては、大きくは、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設が上げられます。 整備率でございますが、これは、ベッド数を介護保険の第1号被保険者数で除した数値が整備率となります。萩圏域の整備率は平成17年1月1日現在で、特別養護老人ホームが460床で整備率が2.29%と9圏域で第1位となっております。 それから老人保健施設では、170床ございまして、0.85%で9位でございます。介護療養型医療施設では218床ございまして、1.09%で第3位でございます。この3施設を合計いたしますと、848床、4.23%と、第3位ということになっております。これに認知症高齢者グループホーム、介護保険サービスが受けられるケアハウスなどの特定施設を合わせますと、875床、整備率4.36%で、5位ということになります。なお、標準的な整備率でございますが、5施設を合わせたもので、県の参酌標準が、4.26%、国が3.5%で、基準より上位にあるわけでございます。で、この数値で、可とした状況にあるというふうに考えております。 次に、資料人数5,000人の老人ホームの整備についてでございますが、現在でも萩圏域の整備率は、国、県の参酌標準より、上位にあること、介護保険サービスに限らず、国の基本方針といたしまして、居宅サービスの充実に重点を置いた施策展開が図られていることから、実現の可能性は、ほとんど見込めないのではないかと思っております。 また介護保険サービスつきの有料老人ホームを整備した場合、介護保険料が5,000人の場合、保険料が7,000円ほど上昇するということになります。サービスのニーズという前提があって、拡充につながるものでございます。 一方では萩市は、介護保険の保険者であるということを考えなければなりません。サービスの拡充は、保険料の上昇につながり、直接市民生活に負担がかかることになります。 介護保険制度の円滑な運営を図るためにも、計画において適切なサービス供給量を見込み、実施していくことが重要と考えております。 また、保険料に影響いたしませんが、介護保険サービスのつかない一般の有料老人ホームとなると、介護が必要となった場合に、退去することになり、全国ネットで募集しても、多くの入居は見込めないのではないかと思われます。 現在、高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画の策定作業を行っております。平成18年度から、20年度までの3カ年の保険給付費を見込み、事業を実施していくという仕組みになっております。 今後は、平成20年度、23年度、26年度と、計画の見直しを行うことになります。あわせて対象となる高齢者人口の推計を行い、事業料を見込むことになりますので、一時的に人口がふえたとしても、対応できるものと考えております。 それから、高齢者の施設利用料の無料化についてでございますが、高齢者が老人憩いの家、楽々園などの高齢福祉施設を利用される場合、施設の利用料につきましては、無料といたしております。ただし、冷暖房使用料はいただいてるところであります。 これにつきましては、今後、公民館等の使用料をどうするかということとあわせて、調整、検討をしてまいりたいと思っております。 次に、認知症対策についてであります。 厚生労働省によりますと、介護保険の要支援、要介護認定者のうち、約半数に軽重の差はあっても、何らかの認知症の症状はあるとのことでございます。また、65歳以上の高齢者の方のうち、認知症の出現率は約8%とも言われております。 萩地域における認知症高齢者を取り巻く実情と課題についてでありますが、認知症高齢者の実態把握につきましては、プライバシー保護の観点、疾病の特殊性や、認識の相違等から、把握が困難でございます。萩市におきましても、正確なものはございません。 今介護保険認定審査会の結果と、介護保険サービスの需給状況から分析数値を出しておりますけれども、これによりますと、旧萩市におきまして、調査員による判定の場合には、認知症が1,577人、78.3%というような数値が出ております。主治医による判定では若干数値に違いがありますが、認知症で1,313人、出現率で65.2%ということであります。 これから、新市全域で推計をいたしますと、調査員によるもので、2,460人、主治医によるもので2,048人というふうな推計をいたしております。 次に、認知症の知識の普及、啓発につきましては、現在、出前講座でありますとか、健康教育、健康相談等を実施をしているところでございます。 認知症高齢者の権利擁護の取り組みにつきましては、全国レベルでは、認知症高齢者の判断力の低下につけ込んだ、悪質な事件等もございます。私ども、今、成年後見制度、あるいは、権利擁護事業ということで、実施をしているところでございます。 徘回者、徘回高齢者の支援ネットワークの整備でございますが、認知症高齢者の徘回による行方不明等の事案を防止するための、地域における見守り体制の構築といたしまして、徘回高齢者見守りネットワーク、あるいは、町内会福祉部の設置等を呼びかけているところでございます。 認知症高齢者の介護者家族への支援強化ということにつきましては、介護予防サービスといたしまして、痴呆予防教室、介護予防デイサービス等の事業を実施をいたしております。介護保険サービスといたしましては、施設サービスとして、老健、特養、介護療養型医療施設、居宅サービスといたしましては、デイサービスでありますとか、グループホームというようなものを実施をいたしているところでございます。 現在策定中の萩市健康福祉計画におきましても、認知症高齢者対策の推進を、重要な課題として位置づけ、今後一層の充実を図ってまいりたいと思っております。 次に、認知症予防対策と、早期発見の診断機器の活用についてでございますが、認知症の評価方法としては、大きく二つに分けられます。一つは対象者に実際に検査を行い、認知機能障害を客観的に評価する知的機能検査でございます。改定長谷川式簡易知能検査評価スケールは、全国でも広く用いられ、萩市でも活用しております。 もう一つは、対象者を観察し、日常生活における言動や態度から、知能レベルを評価する行動評価法でございます。メンフィス行動計画評価法ということでございます。 そのほか、検査評価法として、パソコンと対話方式によるスクリーニングテストプログラムがございます。最近では、頭部CTやMRIなど、種々の映像診断技術が進歩し、認知症においても特徴ある所見が見られるとのことでございます。 これらの画像検査は、認知症の診断の補助として、広く用いられております。 さまざまな方法がありますので、今後調査、研究をして見たいと思っております。 ○議長(坪井豊君) 諸岡議員の質問は終わりました。 以上で本日の一般質問は終了いたしました。これをもちまして、本日の日程はすべて終了いたしました。 明日7日の水曜日は、午前10時から会議を開き、一般質問を予定しておりますので、定刻までに御参集を願います。 本日はこれをもって、散会いたします。     午後 3時57分散会──────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  平成17年12月6日   萩市議会議 長  坪 井   豊       議 員  中 村 政 孝       議 員  内 海 基 統...